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福 井鉄道
本 社所在地
福井県越 前市北府二丁目5番20号
設  立
1945 (昭和20)年8月1日
資 本金
100百 万円
公 式webサイト
http://www.fukutetsu.jp/
目  次
1.福井都市圏と福井鉄道の概況
2.福井鉄道の改良
 @えちぜん鉄道への乗り入れ
 A「ヒゲ線」の延伸
 B新駅の設置
 C低床車の導入
 Dその他
3.経営状況と再建策

2012.6花堂〜赤十字前間を走行する福井駅前行き急行列車

2012.6市役所前駅

1.福井都市圏と福井鉄道の概況  
 福井市の人口は26万7千人(2010年10月現在)で、県庁所在地としては少ない方の部類だ。北陸地方でも金沢市や富山市はいずれも40万人以上の人 口を抱えていることと比べても一回り小さい都市である。しかし民鉄という切り口で見ると福井都市圏は福井鉄道とえちぜん鉄 道という2社がJR以外に存在する。今どき地方都市圏でJR以外に民鉄が2社共存しているというのは非常に珍しい。民鉄と公営事業者という組み合 わせ以外では福井以外にはそのような地方都市は存在しないのだ。しかしえちぜん鉄道は京福電鉄を引き継いだ第3セクターであるし、福井鉄道も自治体から様 々な経営支援を受けていて、福井都市圏は比較的充実した民鉄網が維持されていると言えるが経営的にはかなり厳しい状況ではある。そもそも人口がそれほど多 い都市圏ではないだけに両鉄道が経営的に苦労するのは自然とも言える。しかし全盛期よりも縮小したとはいえ民鉄を維持できているというのは、鉄道事業者だ けの努力ではなくて市民や行政の鉄道に対する理解や愛着の深さも関係しているのかもしれない。福井よりも人口や経済規模の大きい新潟や大分といった都市で すら、民鉄の維持に失敗している例があるだけに福井鉄道とえちぜん鉄道の2社を残す福井都市圏の力には、正直驚愕せざるを得ない。
 さて福井鉄道は、県都・福井と人口では県下第2位の越前市(8万6千人・2010年10月現在)を結ぶ鉄道だ。個人的には越前市というよりも武生市と 言った方がしっくりくるのだが、それはともかく福井〜武生間の約20kmは基本的にJR北陸本線が並行しており、途中の鯖江市(6万7千人・同)も含めて 福井〜鯖江〜武生間は国鉄時代から競合関係にある。日中でも片道20分毎に電車を走らせる福井鉄道は運転本数でJRに対して優位に立つものの、所要時間と 運賃では劣勢になる。ただこまめに駅を設置し、市中心部にも乗り入れている福井鉄道は、まだまだ生き残る道がありそうだ。
 検討が進んでいるえちぜん鉄道への乗り入れという施策も地方都市圏の鉄道としてはかなり意欲的な取組みとして評価すべきで、今一つ北陸鉄道を有効活用で きていない金沢都市圏とは対照的だ。福井鉄道は近年、低床車の導入に積極的で、郊外の鉄道線を低床車がすっ飛ばしてゆく姿を見るにつけ、実質的に本格的な LRT化が実現しているとの感を強くした。

▼福武線乗客、上半期4万人増 新駅設置など利便性アップ奏功  (2010年10月28日『福井新聞』)
 福井鉄道は27日、福武線の2010年度上半期利用状況をまとめた。乗客数は86万5,987人で前年度同期比で5%、4万1,084人増えた。国や県 な どの支援を受けた再建計画2年目に入り、新駅開業やお年寄りの利用促進制度などハード、ソフト両面での取り組みが増加につながった。
 乗客数の内訳は、定期外が46万9,123人と前年度比2万5,928人増え、通勤定期12万5,124人も同1万3,236人増となった。通学定期は 27万1,740人(同1,920人増)となった。
 増加の要因としては、スポーツ公園駅(越前市)開業による新たな需要の掘り起こしのほか、福井、鯖江、越前の沿線3市の70歳以上を対象にした1日フ リー乗車券の販売を挙げている。
 通勤定期の増加は▽北府(きたご)駅などのパーク・アンド・ライド駐車場整備▽ベル前駅の急行停車▽終電時間の繰り下げと増便−などの利便性向上策が奏 功したという。
 10年度1年間の乗客数目標は170万6千人で、前年度から6万6,496人増やす必要がある。同社鉄道部は「西山公園などの駅舎改修を年内に進め、お 年 寄りや女性が使いやすくなる。フリー乗車券の浸透や野外学習の利用も合わせてアピールしたい」としている。

▼乗客は5.6%増173万919人 福鉄・福武線再建スキーム管理部会  (2011年5月20日『中日新聞』)
 福井鉄道の再建状況を確認する「福武線再建スキーム管理部会」が19日、越前市の福井鉄道本社であった。昨年度の運営実績や本年度の駅改修工事計画など が報告された。
 福武線の昨年度の乗客は、前年度比5.6%増の173万919人で、目標の170万6,000人を上回った。70歳以上の高齢者を対象にした1日フリー 乗 車券の販売が、約2万6,000枚と好調だったことに加え、パークアンドライド駐車場の増設で、通勤利用者が同12.2%増えたのも要因。
 本年度は福井市内の新駅開業効果もあり、180万8,000人を目標にしている。設備更新計画では事業費約3億2,400万円を予定。北府、神明、三十 八 社、江端、赤十字前の5駅の駅舎改修工事を計画し、7月から順次、着手していく。


2.福井鉄道の改良  

@えちぜん鉄道への乗り入れ

▼福井鉄道の乗り入れ、08年6月以降 県議会で知事答弁  (2005年6月22日『中日新聞』)
 県議会は21日、本会議を再開、九氏が一般質問した。西川一誠知事は、福井鉄道の田原町駅でのえちぜん鉄道(えち鉄)乗り入れ事業について、実施時期 は当初の計画から1年以上遅れ、2008年6月以降になることを明らかにした。(北村 剛史)
 事業の進捗状況を問われた西川知事は「幸橋の架け替え工事などの影響で、福井鉄道は運行に10分ほどの遅れが出ている。計画通りに乗り入れると、えち 鉄自体の定時走行にも影響を与える」と説明。「JR福知山線脱線事故を受けた(ダイヤなどの)安全条件の検討も必要で、幸橋完成などを踏まえて判断しなけ ればならない」との考えを示した。
 県総合交通課などによると、幸橋の架け替えは当初、06年度中に終了する予定で、福鉄の乗り入れも早ければ同年度内に実施する計画だった。
 しかし、昨年7月の福井豪雨の影響で、工事完了は約1年3カ月遅れて、08年6月ごろになる見通しだという。
 西川知事は今後の事業の進め方について「本年度からは福井鉄道の低床車両の導入への支援や、乗り継ぎ運賃の改善などの利便性向上に取り組む」と述べた。

▼福鉄が新田塚まで乗り入れへ 第1段階で事務局案 (2010年 5月28日『中日新聞』)

 福井鉄道とえちぜん鉄道が、県などと検討していた相互の路線への乗り入れ計画について、福鉄が2013年度にも第1段階として、両鉄道が共通使用してい る田原町駅から、えち鉄三国芦原線の新田塚駅まで乗り入れする見通しとなった。
 両鉄道や県、沿線市などが参加した検討会議が27日、福井市内で開かれ、県が事務局案として報告した。

 相互乗り入れをめぐっては、県や沿線市などが費用を負担して、鉄道利用者を増やす手法を検討してきた。車両の大きなえち鉄が福鉄の路線に入るには、新車 両購入が必要なため、第1段階は福鉄からの乗り入れのみ。新田塚までの4駅分2.8キロを乗り入れる。
 実施時期が未定の第2段階では、福鉄はさらに新田塚駅から5駅先の西長田駅まで乗り入れる。えち鉄は低床車両を3編成購入した上で、田原町駅から福鉄の 越前武生駅まで福鉄路線を運行し、相互の乗り入れが始まる。

 駅改修などを含めた総事業費は「試算中」(県交通まちづくり課)だが、数十億円になるとみられる。国の支援メニューを活用し、事業費の2分の1から3分 の1程度は国庫負担になると見込んでいる。
 福鉄は国や県、沿線市から10年間で55億円の支援を受ける再生計画が始まっている。(渥美龍太)


▼えち鉄と福鉄で乗り継ぎ割引 将来の相互乗り入れ見据え (2012 年9月18日『中日新聞』

 えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線で10月1日から、両線が接続する田原町駅(福井市)で乗り継いだ場合の運賃割引が始まる。複数の行政関係者が 明らかにした。ダイヤも一部見直し、将来の相互乗り入れを視野に、通勤客の需要の掘り起こしを狙う。
 割引制度では、乗り継ぎのたびにかかっていた初乗り運賃(えち鉄150円、福鉄180円)を減額。乗り継いだ際の運賃体系を統一し、割高感の解消を目指 す。両社は、共通の発券システムを導入済み。定期券の割引率など各種サービスも共通化させるため、昨年から検討を重ねてきた。
 また、田原町駅での接続時間を短縮するため、朝夕のダイヤを一部改正。少子化で通学客の増加が見込めない中、所要時間を縮め、乗り継ぎの通勤客の利用を 促す。関係者は「乗り継ぎ割引で、どれだけ利用者が増えるか。乗り入れを判断する大きな材料となる」と推移を見守る。
 相互乗り入れは、2013〜14年度の実施を目指していたが、えちぜん鉄道の高架化などをめぐり調整が難航。県は、福井国体が開かれる18年度までに実 現できるとの見通しを示している。
(土屋晴康)
▼運賃最大3割引き えち鉄と福鉄乗り継ぎ (2012 年9月22日『中日新聞』

 えちぜん鉄道(えち鉄)と福井鉄道(福鉄)は21日、福井市内で会見し、えち鉄三国芦原線と福鉄福武線が接続する田原町駅(同市)で両線を乗り継いだ場 合の統一運賃について概要を発表した。両線をつなぐ路線は「フェニックス田原町ライン」と名付け、10月1日から統一運賃を導入。将来の相互乗り入れを視 野に通勤客の取り込みを狙う。
 両鉄道によると、両路線を乗りついだ際の普通運賃、定期運賃をともに最大で25%割引する。同時に両鉄道で違う福井市内での基礎運賃(えち鉄150円、 福鉄180円)の差を埋めるため、福鉄の市内(木田四ツ辻・福井駅前−田原町)の運賃を現行の180円から20円値下げする。
 2つの割引によって最大では、現行330円の木田四ツ辻(福鉄)−日華化学前(えち鉄)間の運賃が230円となり30%割引。合わせて、福井駅をまたい で福鉄駅前線・福武線と、えち鉄勝山永平寺線を乗り継ぐ場合の定期運賃も10%割り引く。
 両鉄道は昨年度からダイヤの調整と券売システムの統一、往復乗車券の有効期間の統一などを進めてきた。異なる鉄道事業者が、統一運賃体系を設定するのは 全国的にも珍しい。
 えち鉄の見奈美徹社長は「地域間の人の交流を活性化させるのが最大の目標」と、これまで鉄道で寸断されていた地域間の交流イベントや、沿線サポート団体 の連携に期待。福鉄の村田治夫社長は「互いに投資せずに、乗客の利便性を高めることができた」と統一化の意義を語った。(土屋晴康)

▼えち鉄、福鉄相互乗り入れ区間短縮 鷲塚針原まで、事業費19億に  (2012 年11月28日『福井新聞』

 えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の相互乗り入れ計画を進めるため福井県や沿線自治体、両鉄道会社などが協議する事業検討会議の第5回会合が27 日、福井市内で開かれた。県は越前武生駅(越前市)―西長田駅(坂井市)としてきた乗り入れ区間を越前武生駅―鷲塚針原駅(福井市)に短縮する案を提示 し、了承された。乗り入れ区間が約3.6キロ短くなることで、事業費は23〜24億円から19億2千万円となる見込み。
 工期や乗り入れ開始の時期について県の東村健治総合政策部長は明言せず「年内に明らかにする。(2018年の)福井国体までには絶対乗り入れできる」と 記者団に説明した。
 検討会議は1年5カ月ぶり。前回は、えち鉄の高架化事業を切り離して相互乗り入れを進めるかどうかで県と福井市の認識の違いが大きく、協議は難航してい た。
 その後、県は2月に北陸新幹線高架の東側に並行してえち鉄の専用高架を設ける計画を提示。県会、市会の了承を経て11月に県、福井市双方の都市計画審議 会も了承したことを受けて第5回会合が開かれた。
 県によると、乗り入れ区間の短縮は収支採算性の向上が主な狙い。事業費圧縮のほか、両鉄道会社の年間運行経費は4100万円から3340万円に削減され るという。
 また坂井市内の各駅の改修が不要となるため、国費補助を除いた費用負担の協議は、県と福井市による調整が中心となる。県は「着手できる区間を先行し、そ の後に区間の延伸を考えたい」との立場で、乗り入れ区間を福井市内にとどめることで費用負担の協議が効率的に進むとの見方を示した。
 会合で出席者からは「軌道を走る福鉄の定時制確保が大きな課題。福鉄の遅れでえち鉄のダイヤが乱れては相互乗り入れがスムーズに進まない」との意見が出 た。道路管理者の県と県警が連携し、軌道区間の対策を進めることを確認した。
▼えち鉄、福鉄15年度相互乗り入れ 県が方針、13年度に工事着工  (2012 年11月28日『福井新聞』

 福井県は28日、えちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の相互乗り入れに必要な工事を2013年度に着工し、15年度に乗り入れを開始する方針を示し た。
 西川知事が県議会での提案理由説明で発表した。相互乗り入れ計画は両線が接続している田原町駅を経由し、えち鉄が福鉄の越前武生駅(越前市)まで、福鉄 がえち鉄の鷲塚針原駅(福井市)まで走行して乗客の利便性向上を図る。
 乗り入れには田原町駅で線路や踏切などの工事を行い、えち鉄の福大前西福井、日華化学、八ツ島、新田塚、鷲塚針原の各駅に低床ホームを整備する。えち鉄 は低床車両2編成を新たに導入する。
 県は国庫補助を除いた事業費を19億2千万円と見込み、近く福井市と費用負担の協議に入る。

▼えち鉄・福鉄、相互乗り入れ区間短縮 事業費4億円減 (2012 年11月27日『日本経済新聞』

 福井県のえちぜん鉄道と福井鉄道の相互乗り入れに関する事業を検討する会議が27日開かれ、乗り入れ区間を短縮するなどして事業費を約4億円減らすこと を確認した。電車の遅延を減らすため、福鉄の停留所を改良することも決めた。県は早期の国庫補助事業採択に向け国と調整を進める。
 現行案では、福鉄の低床車両が、えち鉄の西長田駅(坂井市)まで乗り入れるとしている。これを鷲塚針原駅(福井市)までとし、区間を3.6キロ短縮する。駅施設の改良工 事や必要な車両数が減ることから、23億〜24億円と見込んでいた事業費は19億2,000万円に圧縮できる見通しだ。
 運賃収入から運行経費を差し引いた収支は、相互乗り入れ後は両鉄道あわせてトントンと予想していたが、区間を短縮すると870万円の黒字になるという。 福井県は費用対効果が30年間の累計で1.31となると試算し、十分な事業効果があると見ている。
 えち鉄と福鉄は10月から、乗り継ぎ運賃の割引を始めたが、路面を走る福鉄側が降車時のラッシュや信号待ちのため遅延するケースが目立つ。
 このため、2013年度に仁愛女子高校駅を改良し、他の停留所も順次整備する。福井県警も電車の待ち時間を減らす信号処理を検討する。

▼乗り継ぎ困った「電車ない」頻発 えち鉄と福鉄、路面区間遅れ影響  (2013 年1月24日『福井新聞』

 福井県のえちぜん鉄道三国芦原線と福井鉄道福武線の乗り継ぎ利用時の運賃を一体化する「連絡運賃」が昨年10月に導入されて3カ月余りがたった。田原町 駅(福井市)を経由する乗客の利便性は上がったが、実際の運行では福鉄の遅れにより、接続するはずのえち鉄は到着を待たずに出発せざるを得ないケースが続 出している。福鉄の路面区間の定時性確保という課題があらためて浮き彫りとなっており、県も対策を検討している。
 福井市内の総合病院に通う越前市の男性(37)は、福鉄福武線のスポーツ公園駅からえち鉄三国芦原線の福大前西福井駅まで乗り継ぎ利用している。通勤時 間帯と激しい雨が重なったある日、田原町で福鉄を降りて乗り継ごうとしたが、えち鉄側のホームに移ったときには、乗る予定の電車は既になかった。結局、病 院には徒歩で向かうことに。「1駅分だから歩けたけれど、目的地がもっと遠い人は困ったはず」と語る。
 「連絡運賃」は両社が2012年10月1日に導入した。両線全体の運賃を統一的に見直し、乗り継ぎの際に必要な初乗り運賃の負担分を軽減。県が両線で実 施する相互乗り入れ計画に先行して利便性を高め、需要を掘り起こす狙いだ。
 電車の連絡を考慮し、待ち時間がおおむね20分以内、通勤・通学時間帯は最短5分(三国港方面)となる運行ダイヤが組まれている。
 だが、事業者によると、福鉄は信号待ちや自動車の混雑に影響される路面区 間を走っているため、通勤時間帯の数本で到着時刻の遅れが恒常化。えち鉄は3分程度まで出発を遅らせることもあるが、ほぼ1日一度は乗り継 ぎ客を待たずに発車しているという。
 連絡運賃制度の利用者は10月1,256人、11月1,736人、12月1,910人と増加。えち鉄全線の1日当たりの利用者も9月から12月にかけて 増えた。利用は好調とみられるだけに、担当者は遅れによるサービス低下を懸念。「定時の乗り継ぎをあきらめ、最初から1本遅らそうとする乗客も出てきた」 と乗客の動向に心配を寄せる。
 県は15年度からの相互乗り入れ実現に向け、13年度にホーム改修などの工事を始める方針。えち鉄を福鉄の越前武生駅(越前市)まで、福鉄をえち鉄の鷲 塚針原駅(福井市)まで走らせる計画で、路面区間の遅れは、えち鉄側の運行ダイヤにも直接影響を及ぼすことになる。
 県は、遅れの大きな要因の一つとして、路面区間の交差点で右折する自動車が対向車の通過を待つ間に軌道内に進入し、電車の進行を妨げるケースが多いとみ ており、広報などでドライバーに注意を呼び掛ける予定。
 また、路面区間の停留所4カ所のうち3カ所はホーム幅が75センチと狭く、「朝のラッシュ時は乗り降りに手間取る原因になっている」(県交通まちづくり 課)ため、拡幅工事を計画。生徒の利用で混雑しやすい仁愛女子高校停留所に優先して着手したい考えだ。
 さらに同課は、フェニックス通りの新木田交差点(福井市)では電車の待ち 時間が最大2分19秒に及ぶとして「各交差点の信号の切り替えパターンに調整の余地がないか県警と協議したい」と説明。路面電車やバスが近 づくと自動的に信号の待ち時間を短くする「公共車両優先システム(PTPS)」も導入の可能性を探りたいという。

▼鉄道相互乗り入れの負担割合決定 県と福井市 (2013 年2月8日『中日新聞』

 福井鉄道とえちぜん鉄道が福井市の田原町駅を結節点に相互乗り入れする計画で、総事業費の県と福井市の負担割合が7日、決まった。これにより事業計画が 正式に決定。15年4月の相互乗り入れ開始を目指し、事業が本格的に動き出す。
 県や関係市町、事業者らが、福井市宝永三丁目の県国際交流会館で開いた事業検討会議で合意した。
 相互乗り入れ事業費は、工事費13億円分を含め計19.2億円。3分の1は国が補助する。
 同事業費のうち軌道整備や信号整備など路線全体に関係する6億円分と、えち鉄が導入する低床車両費4.1億円を県が負担。低床ホームなど各駅の整備工事 費2.7億円は福井市が受け持つ。
 関連事業として、田原町駅周辺整備や福井鉄道駅前線(通称・ヒゲ線)延伸、福鉄の電停改良などの事業が残っており、総事業費はさらに膨らむ見通し。関連 事業費も含めた総事業費の負担割合では、県が3分の2、福井市が3分の1を担うことで合意した。
 工事は13年度中に、田原町、福大前西福井、日華化学前(いずれも福井市)の3駅の改修工事から着手する。
 相互乗り入れ計画をめぐっては、従来案の越前武生−西長田駅(坂井市)間から約4キロ短縮し、鷲塚針原駅(福井市)で折り返す案を昨年11月の会議で了 承。総事業費の県と市の負担割合が決まっていなかった。(土屋晴康)


A「ヒゲ線」の延伸  

2012.6福井駅前駅

2012.6福井駅前駅

▼福武線延伸に複数案 中央大通り経由も  (2008年4月10日『中日新聞』)
 福井鉄道福武線をJR福井駅の西口広場に延伸させる問題で、福井市が複数の延伸ルート案を作り、地元商店街に説明していることが分かった。駅前電車通り 「ヒゲ線」の延長だけを前提にした従来の議論を越え、具体的なルート検討が始まった。
 福武線の延伸は福井駅を交通の結節点にして利便性を高める。市はヒゲ線を100メートル程度延長する方法がコスト面で合理的と説明してきたが、頻度の高 い運行による危険性などを理由に商店街が反対していた。
 ただ、福武線にはえちぜん鉄道三国芦原線が乗り入れる想定のため、ヒゲ線の往復便数は現行の1時間12本から24本に増えるのが試算で判明。2分半間隔 で電車が通り、行き違いなどを考慮すると単線のままの運行は難しいとみられる。
 このため市は3月、従来案を含めた複数のルート案を商店街側に説明。ヒゲ線を延長しながらも行き違いのない片側通行にとどめて中央大通りや市役所前に路 線を通すループ案、ヒゲ線と関係なく中央大通りのみに路線を通して電車を行き来させる案なども挙がっている。
 市側の説明を受けた福井駅前商店街振興組合の加藤幹夫理事長は「説明は口頭だけで正式な提示ではなかったが、複数の案を検討していただいているのは喜ば しい。ただ、ヒゲ線活用が前提の延伸に反対の立場は変わっていない」としている。(渥美龍太)

▼福武線延伸ルート案 9月末にも決定  (2008年7月30日『中日新聞』)
 福井市都市交通戦略協議会が29日、福井市のアオッサで開かれた。福井鉄道福武線をJR福井駅西口広場に延伸させるルートを駅前電車通り「ヒゲ線」か中 央大通りかの2案から1つを選び、9月末にも取りまとめる方針を決めた。
 8月6日に設置するLRT(次世代型路面電車)部会で、混雑や事故の危険性が指摘される大名町交差点の円滑な交通処理策などとともに集中的に議論。市は 延伸ルートを都市計画決定する方針を市議会で示しており、脇本幹雄副理事は「年内には事業化を図りたい」と述べた。
 広場に乗り入れる電車は高頻度運行を計画するため、単線のヒゲ線を延伸する場合などは、ループ化や複線化などがなければ円滑な運行が難しい。この問題は 将来的に解決を目指す第2段階部分として視野に入れつつ、切り離して議論する。(渥美龍太)

▼福鉄「ひげ線」問題 2案めぐり溝深く  (2008年12月30日『朝日新聞』)
  福井鉄道福武線のJR福井駅西口への乗り入れ問題は、両論併記で今後に委ねられる方向になった。延伸問題を話し合ってきた福井市都市交通戦略協議会の LRT(次世代型路面電車)専門部会は22日、3回目の会合を開き、協議会への報告をまとめたが、現状延伸のA案には地元商店街から反対が強く、大通りに 線路を付け替えるB案との両論併記で終えた。事務局の市は来年1月に開かれる協議会でルートを決定したい意向だが、商店街側との溝は深く、今後のまちづく りにとって難題になりそうだ。(鈴木芳美)

 専門部会は行政、鉄道事業者、商店街代表らが出席して非公開で開かれた。会議終了後、座長の浅沼美忠・県立大経済学部准教授と、市都市戦略部の脇本幹雄 副理事らが会見し、説明した。
 「協議会に上げるポイントを絞って議論した。信号など交通処理の問題や安全性、集客性の食い違いを整理した」と浅沼座長。市は、西口広場へのスクランブ ル交差点の赤信号が長くなり渋滞が起きると商店街側が懸念するA案と、代替案のB案ともに、交通混雑シミュレーションを示した。A案のスクランブル交差点 の渋滞について、脇本副理事は「問題が起こるような渋滞は発生しない」とし、「現状より混雑するものの、何%増という定量的な評価には至っていない」。B 案も、大通りの車線が減って渋滞が発生するとの結果が出たため、両案には「さほどの大きな違いはない」と説明した。
 一方、商店街側の出席者はスクランブル交差点の問題について、シミュレーションを見た後も、「何の解決にもなっていない」と話した。
 専門部会は今回で終わり、1月の協議会でルートが決まりそうだ。脇本副理事は「対立する意見はあるが、どちらの意見に重みがあるか、第三者的に見て評価 を頂くのが、協議会の趣旨だと思う」と幅広い委員が参加する協議会に決着を委ねる方針だ。これに対し、商店街側は「多数決で決めるのはおかしい」としてお り、今のところ、溝が埋まる見込みは薄い。
 LRT計画は北陸新幹線の延伸でJR福井駅全体の容量が足りなくなることから、えちぜん鉄道の三国芦原線をLRT化し、田原町駅から福武線に乗り入れ、 福井駅前への「ひげ線」経由で福井駅につなぐ内容。県側が提案し、市が実施を模索している。

 A案では西口に1時間当たり福武線3本、三国芦原線3本の計6本の電車が進入、スクランブル交差点を出入りで計12回通過することになる。現在の信号サ イクルは90秒で列車通過時にはさらに20秒加わり渋滞も見込まれる。商店主らは「売り上げの8割は車での来訪者。渋滞を嫌って客が減ったら、LRT客が 増えても補えない」と主張する。
 B案のための費用は、市の試算ではA案の3億6千万円に対し、12億7千万円と割高になる。えち鉄のLRT化を含めた全体予算は約80億円と県議会で示 されており、その額に影響を及ぼす可能性も出てくる。ただ、商店街側は、大通りなので電車の待機場所を作ることですれ違いが可能になり、将来の増発に対応 しやすい、と利点を挙げる。商店街側は「A案では三国芦原線は1時間に3本しか駅前に入れない。LRTは定員が少なく輸送力が落ちる。市役所前止まりや、 現行の線路を走る電車も出て不便になるのではないか」と懸念している。

▼福武線の福井駅延伸、既存線延長で決着 市決定、商店街は反発  (2009年1月17日『日本経済新聞』北陸版)
 福井市は16日、都市交通戦略協議会を開き、福井鉄道福武線のJR福井駅西口への延伸ルートについて、現在の駅前商店街を通る「ひげ線」をそのまま延長 する案の採用を決めた。駅前の5つの商店街が求めていた中央大通りへ移設する案は退けられた。駅西口再開発は、市が再開発ビルへのシティーホテルの誘致を 断念。今回の延伸ルートでも地元の反発を残した格好で、今後の計画推進に影を落としそうだ。
 同協議会はえちぜん鉄道三国芦原線をLRT(次世代型路面電車)化して福武線に乗り入れ、駅西口広場へ延伸するルートについて、(1)現在の福井駅前駅 から150メートル延長するA案(2)軌道を中央大通りに移して600メートル新設するB案――を中心に検討してきた。費用試算はA案が3億6,000万 円、B案が12億7,000万円。
 16日の会合で、市側は「B案では大通りの車線が減って、車の渋滞が起こる」として、A案を推した。これに対し駅前商店街の委員らは「A案は商店街が分 断されて、モールの形成やイベントができない」などと主張した。

▼福井鉄道のヒゲ線延伸に直進案 福井市、JR駅西口乗り入れ (2012 年9月11日『福井新聞』

 福井鉄道福井駅前線(通称ヒゲ線)延伸に関して福井市は10日、従来のかゞみや前交差点を左折して駅西口広場に入る案(左折案)に加え、ほぼ直進して屋 根付き広場に沿って進入する案(直進案)も検討していることを明らかにした。左折案は歩行者の動線が十分に確保でき、直進案はJR福井駅と電停(停車場) が近くなるなど、それぞれに利点がある。今後、市のデザイン専門家会議で議論していく。
 この日の市会一般質問で、越智健吾都市戦略部長が「かゞみや前交差点から左折して入る案を基本に、屋根付き広場に沿って入る案についても主として技術面 の課題を実務的に精査している」と述べた。2案について、交通シミュレーションの結果を整理した上で「西口全体空間デザイン専門家会議」で議論していくと した。
 左折案は2007年の都市計画決定を変更した際に参考として示され、09年2月に「市都市交通戦略」として決めた。一方、今年7月下旬から市や県、福井 鉄道など関係者でつくる「駅前線延伸関係者会議」で協議する中で、直進案も浮上した。
 直進案は、左折案に比べ▽電車があまりカーブせずスムーズに進入できる▽屋根付き広場と電停が一体的になる▽JR福井駅のコンコースがやや近くなる―な どの利点がある。ただし、歩行者が動く範囲である動線が狭くなり、バスターミナルやタクシー乗降所のレイアウトの変更が迫られる。また駅東口から、コン コースを抜け西口広場へと続く動線の形状も直線ではなくなる恐れがあるという。
 ヒゲ線延伸は交通結節機能の向上を図るため、約200メートル延ばして西口広場に乗り入れる計画。地元商店街は「交通渋滞などで車を利用する来街者らの 利便性が低下する恐れがある」として延伸に反対姿勢を示している。

▼福鉄駅前線延伸 「左折」「直進」案まとめる (2012 年10月25日『中日新聞』

 福井市中央一丁目の駅前電車通りに乗り入れている福井鉄道駅前線(通称ヒゲ線)について、市はJR福井駅西口広場まで約150メートル延伸させる2つの ルート案をまとめた。市は交通シミュレーションで、延伸による交通渋滞の影響は「わずか」と結論付けた。11月末までに最終案を決定する。

 ヒゲ線延伸は電車、バス、タクシーなど公共交通を1カ所に集め利便性を高めるのが狙い。延伸方法は、スクランブル交差点を左折して西口広場に乗り入れる 「左折案」と、再開発ビル北側に隣接する屋根付き広場に沿って入る「直進案」がある。整備費は4億円を見込む。
 左折案は屋根付き広場とバスやタクシーの乗降所がある交通広場とが分断されないという利点があるが、カーブするため電車の車両に負担がかかる。直進案は 屋根付き広場が利用しやすくなるが、広場のレイアウト変更が必要になるなど、一長一短があるという。

 延伸をめぐっては、道路の渋滞発生を懸念する地元商店街が反対しているのを受けて、市は外部業者に交通シミュレーションを委託し、延伸の影響を試算して いた。
 関係者によると、周辺の交通には路線バスが西口広場へ乗り入れる影響の方が大きく、ヒゲ線延伸の影響はわずかとの結果が出た。市は、周辺交差点の混雑は 増すが「交通処理は十分可能」と結論付けたという。

 2案とも、延伸のためヒゲ線が横切るスクランブル交差点のすぐ西側の丁字路にも信号機を新設、電車の通過時間を40秒と設定する計画。スクランブル交差 点は廃止する。市は、識者らでつくる「福井駅西口全体空間デザイン専門家会議」などの意見を踏まえ、11月中に延伸計画を決める。(山本洋児)


▼福井駅前ヒゲ線延伸、なぜ問題化 行政と商店街に依然深い溝 (2012 年10月27日『福井新聞』

 福井鉄道福井駅前線(通称ヒゲ線)延伸問題で福井市は29日、延伸に反対しているJR福井駅周辺の商業者、地権者らと意見交換する。市は西口広場への乗 り入れルート「左折案」「直進案」の両案を基に交通シミュレーション調査した結果などを説明する。11月には延伸ルートを含む西口全体デザインの基本方針 を策定するが、延伸そのものに反対している地元商店街との溝は依然深い。意見交換で進展はあるのか。経緯と論点をまとめた。

■都市計画変更決定
 ヒゲ線延伸に関して県と福井市は2007年、福井駅への結節を前提に駅西口広場を拡張する都市計画変更を決定。路面電車やバス、タクシーの結節機能の充 実させるとした。09年には市が、かゞみや前交差点で左折するルート案を決めた。
 地元商店街は当初から、同交差点で発生する交通渋滞の影響が駅周辺の道路全体に及ぶとして反対、中央大通りへの移設・延伸を求めた。
 都市計画変更時は、えちぜん鉄道三国芦原線がヒゲ線を経由して福井駅に結節する計画だった。しかし北陸新幹線(金沢―敦賀)延伸との絡みで、えち鉄の高 架化の行方が定まらずヒゲ線延伸は“棚上げ”状態となった。
 新幹線の着工認可の方針を受けて今年2月、えち鉄単独高架案が浮上。福井駅前五商店街連合活性化協議会の加藤幹夫会長は「三国芦原線の乗り入れがなくな り、ヒゲ線延伸はなくなったものと思った」という。

■「直進案」も浮上
 延伸論議が再燃したのは今年5月。東村新一市長が「バスと電車を結節させる従来の計画が基本的な考え方」とし、地元住民と協議していくことを表明。これ を機に地元商店街は反対姿勢を強めていった。6月に市長宛てに、延伸計画の変更を求める要望書を提出。9月には市長と面談し反対の意向を重ねて示した。
 要望を受けて市は、延伸に伴う車や歩行者交通の影響に関するシミュレーション調査を7月8、10日の2回に分けて実施した。
 ルートについても動きがあった。県や福井鉄道、福井署などでつくる「駅前線延伸関係者会議」で7月、屋根付き広場に沿うように電停を設置する「直進案」 が持ち上がった。市によると、西口再開発ビルにシティーホテルやNHK福井放送局が入る構想が消え、待合機能を持つ屋根付き広場を整備する方向性になった のが理由という。

■どこまで納得
 市は延伸効果の一つとして、屋根付き広場や再開発ビルなどと相まって、にぎわいと交流の核ができる点を挙げる。29日の意見交換では延伸に伴う駅周辺の 乗降客数の変化予測を示し、一定の効果があることを説明するとみられる。
 一方で地元商店街は、車や歩行者、自転車で街を訪れる人への交通影響を最も懸念している。シミュレーション調査結果に対し、本当に実態を反映しているの かをただす意向だ。また延伸の整備費や周辺の軌道・電停の改修費、今後10年間の維持管理コストを含めると数十億円かかるとみており、加藤会長は「費用対 効果の観点で問題ではないか」と主張する。
 地元商店街が、市が示すシミュレーション調査結果や乗降客数の予測数値に対し、どこまで納得姿勢を示すのかは不透明だ。

▼「ひげ線」延伸に2案 「地元無視」反発も 2012 年10月30日『福井新聞』

 福井市は29日、福井鉄道の「ひげ線」を現在の「福井駅前」電停から約150メートル延伸し、JR福井駅西口広場に新たな電停を設置する2案を発表し た。11月20日まで市民の意見を募って最終案を固め、12月市議会に出す福井駅西口再開発計画の都市計画案に盛り込む方針だ。計画に反対してきた地元商 店街は「結論ありき」と反発を強めている。
 2案は、福井駅南交差点から線路をカーブさせ、西口広場の西端にJR福井駅と平行に電停を新設する案と、線路を直進させて福井駅西口再開発ビル前に新電 停を横付けする案。
 ひげ線の延伸計画は、2006年の福井駅前広場整備計画検討委員会で持ち上がった。当初は、北陸新幹線の県内延伸でえちぜん鉄道三国芦原線の線路確保が 難しくなることから、三国芦原線を田原町駅から福鉄に乗り入れる計画だった。
 しかし県は今年2月、新幹線高架の東側にえち鉄専用の高架を建設する案を発表。福鉄が乗り入れる必要性が低下した。
 ところが東村新一市長は今年5月、来年3月までに設計を終える福井駅西口の再開発ビルなど、西口全体の空間構想と一体でひげ線を延伸・整備する方針を発 表。この日の会見でも、市の越智健吾・都市戦略部長は「福井駅の結節機能を高めるという大きな考え方は変わらず、効果はあると考えている」と述べた。
 市は今回、地元商店街が懸念する延伸による影響のシミュレーションを公表した。それによると、延伸に伴って福井駅南交差点の信号待ちの車列は、線路が カーブする案で80メートル、直進案で現在より270メートル長くなる。しかし、西口再開発ビルによるにぎわい創出で、延伸しなくても50〜250メート ルの車列増が見込まれると試算。「延伸の影響は小さい」と結論づけた。
 地元商店街は反発を強める。今月22日には、駅前五商店街連合活性化協議会などが、延伸反対を訴える横断幕を設置。29日夜に市役所で開かれた市との話 し合いでは、反対する商店主ら約70人が出席した。
 駅前五商店街連合活性化協議会の加藤幹夫会長(63)は「地元協議を今日まで開かず、来月に延伸案決定というのはあまりに地元を無視している」と市の姿 勢を批判。「車の客が75%という今の状況では、延伸案ではより渋滞が起き、商業環境にダメージを与える」と訴えた。
 延伸2案は市新幹線推進室のホームページに掲載。(根津弥、高橋玲央)


B新駅の設置  

▼福鉄と自治体、福武線に4新駅 パーク&ライドで利用を促進  (2008年11月12日『日本経済新聞』北陸版)
 福井鉄道福武線の存続問題で、福井県や沿線3市などの自治体と同社は11日、車を近隣の駅の駐車場に止め、電車に乗ってもらう「パークアンドライド」の 利用を促して利用客の増加を図る再建案を決めた。新駅を4カ所開設するとともに、駐車場の収容台数を大幅に増やす。
 テコ入れ策を通じて、2018年をメドに年間乗客数を今の2割以上となる200万人以上に増やすのが目標だ。
 同日、福井市内で「福武線活性化連携協議会」が開かれ、その場で報告された再建計画に盛り込まれた。
 計画は国の地域公共交通活性化法に基づき、年内をメドに国に提出。認可されれば10億円の財政支援が国から受けられる見通し。
 新駅の設置場所は今後詰め、2017年度までに順次開設する。新駅と既存の主要駅を中心に、福武線全体で駐車場の容量を現在の125台から393台に増 やす方針。運賃見直しや終電時間の延長などソフト面の利用促進策も実施する。

▼福鉄福武線に新駅 西武生〜家久間、来春にも供用  (2009年9月3日『中日新聞』)
 福井鉄道福武線の利用促進に向けて沿線自治体や事業者、住民団体などでつくる「福井鉄道福武線活性化連携協議会」の本年度第2回会合が、福井市役所で開 かれた。新設される4駅のうち、西武生〜家久間の新駅(越前市家久町)を11月に着工し、来年3月下旬にも使用を始めることが明らかになった。
 計画によると、線路の西側に長さ40メートル、幅2.5メートルのホームを造り、長さ8メートルの上屋がある待合スペースを2カ所、バリアフリー対応の トイレなどを整備する。
 「福井の匠(たくみ)、特産品を使い地域の魅力を発信する施設」を駅舎のコンセプトとし、県産材の杉を上屋に用いたり、駅名入りの越前和紙を合わせガラ スに挟み込んだりするという。工事費は2,500万円で、3分の1を国が補助し、残りを県が負担する。
 また、遠足などの野外学習で園児や児童らが乗車する場合、運賃の半額を助成する補助制度の利用状況が報告され、150万円の予算に対し、7月末で約13 万円の補助にとどまっていることから、中高校生の野外学習利用にも補助を拡大することを承認した。(藤井雄次)

▼福武線に新駅「スポーツ公園駅」 来月25日開業  (2010年2月19日『福井新聞』)
 福井鉄道は19日、福武線の新駅「スポーツ公園駅」(越前市家久町)を3月25日のダイヤ改正に合わせて開業すると発表した。ダイヤ改正では、田原町 〜福井駅前で昼間時間帯に運行しているシャトル便を廃止。福井駅前線(通称ヒゲ線)を経由する田原町〜越前武生の電車を運行する。
 同線の新駅開業は、ハーモニーホール駅(福井市)以来13年ぶり。スポーツ公園駅は、08年度に国の認定を受けた地域公共交通総合連携計画に基づいて整 備された。ホーム延長40メートルの無人駅で、ホーム待合所の壁は県産間伐材や越前和紙を使ってデザインした。初年度は利用者4千人を見込んでいる。
 記念式典を午前9時から行い、記念の臨時電車が発車。同駅を訪れた先着250人には、全線で乗り降りできる当日使用の1日乗車券と、記念品をプレゼント する(正午まで受け付け)。
 また、ダイヤ改正に合わせ、5駅の駅名を変更する。武生新は「越前武生」、西武生が「北府」、上鯖江が「サンドーム西」、福井新が「赤十字前」、裁判所 前が「仁愛女子高校」にそれぞれ改称される。

▼来年3月に2駅新設 福井鉄道福武線 (2010年11月19日 『中日新聞』)

 福井鉄道は20日から、福井市南部の福武線に来年3月新設する2駅の名称を募る。候補はそれぞれ3つの駅名案から選ぶ方式。

 三十八社〜浅水間(2.1キロ)の新駅は、浅水町の麻生津踏切の南側。駅名案は地元ゆかりの高僧や地名、団地にちなんだ「泰澄(たいちょう)の里」「真 木」「福井ハイツ」の3つ。ハーモニーホール〜江端間(1.3キロ)の新駅は、今市町の足羽踏切北側。小学校区や隣接地の名称から「清明」「下荒井」「今 市」の3候補に絞った。

 応募用紙は越前武生、西鯖江、神明、麻生津、赤十字前の5駅と、新駅最寄りの麻生津、清明の両公民館にある。応募は駅員に渡すか、公民館に持参、もしく はファクスで送る。結果を基に市や地元自治会などと協議して、12月下旬に駅名を公表する。応募者の中から抽選で計10人に、沿線ホテルの昼食券が付いた 1日乗車券「電車DEランチ券」2枚(計4,000円)を贈る。募集は12月13日まで。(原田晃成)



C低床車の導入  

▼低床電車デビュー 福井鉄道、安全性乗り心地向上  (2006年4月2日『中日新聞』)
 福井鉄道の低床型の路面電車が1日にデビューした。安全性や乗り心地が向上し、新しい街づくりへの起爆剤として期待されるが、輸送力の低下など今後、克 服すべき“宿題”も残っている。(村瀬 力、我那覇 圭)
 最大の特徴は乗り降りのしやすさ。従来の電車では地上約20センチの路面区間のホームと乗降口は1メートル近い段差があり、2段のステップが必要だっ た。低床型はステップが乗降口と水平の地上32〜38センチにあり、ホームとの段差は少ない。床がやや高い770、880形も内部のステップと手すり で対応でき、安全性が高まった。独特の音や揺れがあった従来の電車に比べ、“若い”低床電車は静かで揺れが少ない。燃費が良く、整備も楽になった。
 実際に低床電車に乗った男性会社員(37)は「乗り降りが楽で、安定感があった。連接部分にドアがなく、全体に明るい印象。ピクニックに行きたくなるよ うな気分になれた」と話した。
 一方で課題も。車両を小型化することで乗車定員がほぼ半減。 従来の24両中、残される8両にラッシュ時対応を頼らざるを得ない。郊外区間のホームの高 さは低床電車用に大幅に低くなったため、従来の電車の乗降は全駅でステップを使わなければならない。
 福井鉄道は「将来、3両編成など輸送力のある低床電車も導 入し、解決していきたい」考えだ。さらに、低床電車は重量が従来型の約半分しかなく、降雪時に 乗り上げるトラブルに遭いやすい点の解消も求められる。
 海外を含む低床電車の事情に詳しい鉄道友の会福井支部の岸本雅行事務局長は「課題もあるが、まずは公共交通活性化に向けた第一歩を記せたと思う。福井が 将来、低床電車の溶け込むヨーロッパの街のようになれば」と胸を膨らませている。

▼県、新型低床電車に予算 福鉄へ導入 利用増に期待 (2012 年2月7日『中日新聞』

来春までに試運転
 県は2012年度当初予算案に、福井鉄道(越前市)に対し、乗降の際の段差をなくした新型の「超低床電車(LRV)」を導入するための経費を盛り込む。 12年度は1編成の設計・製作をオーダーメードし、来年3月末までに新型電車の試験運転を始めたい考え。県内での新車のLRV導入は初めてで、利用者増の 切り札として期待される。 (尾嶋隆宏)
 福鉄は現在、電車のドア付近だけが低床になっている「低床車」とLRV型の「部分超低床車」を計11編成(各1〜2車両)、昭和30〜40年代製の旧型 電車を4編成(各2車両)運行している。LRVは旧型電車と入れ替え、12年度を皮切りに14年度、15年度、16年度に各1編成の計4編成を導入する計 画だ。
 LRVの導入は、福鉄の経営再建に向け、09年2月に国土交通省の認定を受けた「鉄道事業再構築実施計画」(08〜17年度)に盛り込まれている。福鉄 に対して、車両購入費の3分の2を県、残りを国が補助するという枠組み。県は12年度当初予算に、1編成分の県負担金2〜3億円程度を計上する方針。
 LRV1編成の仕様は長さ30メートル、幅2.65メートルと予定。富山市内を走る富山ライトレールのLRVと比べると「1.5〜2倍の長さ」(県幹 部)で、定員は150〜170人とする。国も含めた予算の確保ができた段階で車両製作をメーカーに発注するため、12年度内に営業運転まで開始できるかど うかは微妙だ。
 福鉄は06年に名古屋鉄道(名古屋市)から中古の部分超低床車などを譲り受けたのに合わせ、駅ホームの切り下げなどを実施済みで、LRVに対応するため の設備工事は必要ない。
 また、県が構想する福鉄とえちぜん鉄道(福井市)との相互乗り入れの実施には、えち鉄側の低床車両導入が不可欠。県では「福鉄と同じLRVを将来、えち 鉄にも配備したい」としており、12年度に製造するLRVは両鉄道の共通タイプになりそうだ。

LRV  ライトレールビークルの略。バリアフリー対応 の超低床の路面電車を指すことが多く、次世代的なフォルムも特徴。高加速・高減速運転が可能な高い車両性能を持つ。ライトレール交通(LRT)はLRVを 使用し、路面、郊外、地下鉄の区間などを対象にした新交通システムのこと。


Dその他  

▼福井鉄道福武線の老朽設備改修へ 本年度から軌道、鉄橋など  (2005年7月12日『中日新聞』)
 福井鉄道(武生市)は本年度から3カ年計画で福武線の老朽化した軌道や鉄橋などの保全整備事業を実施する。(村瀬 力)
 2001年の京福電鉄の正面衝突事故を受けて国土交通省が行った安全性緊急評価の結果に基づく措置。同評価では日野川橋梁など橋7カ所や踏切8カ 所、福井新駅の分岐器2組、道床、車両など17項目について改善の必要性が指摘された。
 同線で最も長い175メートルの日野川橋梁は開通以来81年間使用され老朽化が著しい。架け替え工事が進む幸橋のけたやレールを活用。橋脚をそのま ま使うなどして工費を節約する。幸橋の工事が2008年6月までずれ込むため、事業としては実質4カ年となる。
 総事業費は2億4,780万円。福鉄が9,576万円、残りを国と県が負担する。
 乗客数は昨年度162万人で伸び悩み傾向が続く。同社の鈴置宏往常務は「厳しい経営状態だが、安全第一に整備を進めたい」と話している。

▼福井の電停に車の乗り上げ後絶たず (2012 年8月22日『中日新聞』

 福井市中心部を走る路面電車の停留所ホームに夜間、右・左折しようとした自動車が誤って乗り上げる事故が後を絶たない。路面電車を運行する福井鉄道(本 社・越前市)は、停留所に反射材を設置して注意を促すなどの対策を講じているが、事故の根絶には至っていない。安全性や定時性を守るため、新たな対応が求 められている。
 日中、路面電車が通る県道(通称フェニックス通り)を自動車で走ると、停留所が見えるため、一見すると乗り上げる危険はなさそう。ただ、夜は停留所の側 面が見えにくくなり、対向車線側の歩道の先に気を取られると、右・左折の際に事故が起きる危険が増すようだ。
 路面電車の区間は約2.5キロで、その間の停留所は5カ所。福鉄によると、自動車が停留所に乗り上げる事故は2009年度と10年度が各2件、11年度 が1件、12年度は8月15日現在で既に3件と、件数こそ少ないが毎年発生している。
 いずれも発生は夜間で、市内の道路事情に詳しくない県外ドライバーが当事者になることもあるという。また、運行時間帯に事故が起きると、車両撤去のため ダイヤに乱れが生じ、多くの利用者の帰宅の足にも影響が及ぶことになる。
 今月14日午後8時ごろには、福井市宝永四丁目の仁愛女子高校駅で、対向車線側のコンビニ店に立ち寄ろうとした乗用車が、停留所に乗り上げる事故が発 生。けが人はなかったが、電車の運行時間帯だったため一部に影響が出た。
 同社鉄道部は「ホーム上に電車を待つ客がいれば、人身事故につながる可能性もある。ただ、ホームに柵を設けるとドライバーの視界が悪くなる問題があり、 現状以上の対策は難しい」と説明。担当者は「現在、停留所の在り方の見直しを検討中」と話している。(山本洋児)

夜になると見えにくくなり、自動車が乗り上げる事故が
後を絶たない路面電車の停留所ホーム
=福井市宝永4のフェニックス通りで



3.経営状況と再建策  

▼官民で 経営再建協議を 福鉄福武線 (2007年9月8日『福井新聞』)
 福井鉄道は7日、越前市の本社で記者会見を行い、鉄道事業の立て直しを筆頭株主の名古屋鉄道や債権者の金融機関と検討した結果、事業者単独での福武線の 存続は困難との結論に達したことを明らかにした。週明けにも県と沿線の福井、鯖江、越前3市に対し、官民で協議する場を設け、抜本的な経営再建計画を作成 するよう要請する。
 福武線の当面の運行に関しては「地域の公共交通として、利用者の皆さまにご迷惑をお掛けしてはならない。存続に向け、最大限の努力をしていきたい」と説 明した。
 会見には山内和久社長、佐々木常雄常務ら取締役4人が出席した。
 山内社長は鉄道事業の経営状況を「1963年以降、一度も黒字計上することができず今日に至った。その間、自動車事業、不動産事業などでその赤字を補填 してきたが、2005年度決算で鉄道事業が約9億7,000万円の減損損失を計上し、経営環境は大変厳しいものがある」とした。
 その上で、今年に入ってから名鉄、金融機関と協議を重ねた結果、双方から運営資金の確保に一定の配慮が得られた一方、「福武線の維持存続と安定運営に向 け、官民で再生策を検討する必要性があるとの共通の認識が得られた」と述べた。
 質疑で経営改善の努力に関し、佐々木常務は「資産売却や職員の7年間の基本給据え置き、全列車のワンマン化、駅の無人化などに取り組んできたが、抜本的 な解決には至らなかった」と説明。経営を圧迫する要因となっている多額の累積債務や金利負担などの問題については、黒川公男総務部長が「情報をオープンに し、解決の糸口を探りたい」と述べた。
 また、同社は昨年11月、沿線3市と各議会に対し、福武選の線路・電路維持修繕費と設備投資の助成を、これまでの一部から全額に拡大するよう求めていた が、山内社長は「福武線の存続が一番の希望。以前の要請とは切り離して議論したい」との考えを示した。
 06年度決算によると、同社の借入金は約31億円で金利負担は約9,000万円。累積債務は約22億円となっている。

▼借入金の内訳整理へ 福鉄側が経営状況説明  (2007年11月21日『福井新聞』)
 福井鉄道福武線の存続問題を福井県と福井、鯖江、越前の沿線3市、事業者らで話し合う官民協議会の第2回会合が21日、福井市の県民会館で開かれた。先 に示された再建方針を精査する材料として、福鉄側が兼業部門や関連子会社を含めた経営状況を説明。次回会合で、会社全体の借入金約30億円の内訳を整理す ることを確認した。
 福鉄の筆頭株主である名古屋鉄道や国土交通省中部運輸局の代表を含む7人が出席し、協議は非公開で行われた。終了後、座長の大橋直之県総合政策部長が県 庁で会見した。
 説明によると、今月2日の初会合で福鉄側が示した再建方針3案のうち、2つの案は鉄道事業だけでなく全経営が第三者に譲渡される内容だったため、県が経 営状況の詳しい説明を要求。福鉄側が鉄道、自動車の本業部門に加え、不動産、ゲームセンター、タイヤ販売、外販などの兼業部門、関連子会社の現況を報告し た。具体的な数値は「経営にかかわることなので差し控えたい」(大橋部長)として公表しなかった。

▼福鉄再建、負担は3市「ほぼ均等」 年度内土地取得へ  (2008年11月18日『中日新聞』)
 福井鉄道再建に向けて、福井、鯖江、越前の沿線3市が負担する維持修繕費、土地取得費の合意案が17日、各議会に示された。維持修繕費と土地取得費の負 担は各市とも33%台、5億2,800万円から5億3,750万円で、福井市が越前市より950万円多い。12月の各市議会で土地取得費が提案される。
 維持修繕費12億円、土地取得費4億円とも2分の1が均等負担。残り2分の1は応分負担で、維持修繕費が8つの指標による受益状況に応じた割合、土地取 得費は土地評価額を根拠にした。
 維持修繕費の応分負担分については「利用者からみた割合」として駅数、利用者数、一人当たりの利用回数など5指標に35%、4億2,000万円分を充 当。 「各市の財政などに応じた割合」として財政力指数、法人市民税案分人数などの3指標に15%、1億8,000万円分を充て、割り振った。
 維持修繕費の応分負担にどのように受益状況を反映させるか、協議で20前後の指標があがったが、3市の納得が得られた8指標に絞ったという。
 12月の各市議会で土地取得費が可決されれば、県補助の8億円を加えて年度内に取得する。取得後は3市で共有する。維持修繕費は単年度分4,000万円 を 6月の各市議会で可決しており、福井市は220万円を追加提案、越前市が減額を検討する、などとしている。
 福井市の東村新一市長は「ほぼ均等割り。協議で決めたが妥協の産物だ」、鯖江市の吉村治副市長は「ほぼ3分の1の負担割合となり、妥当な結論」、越前市 の西藤浩一企画部長は「越前市の主張も組み入れてもらった。(全体としても)評価してもらえると思う」と話した。
 4つの新駅のうち、越前市北部の道路「戸谷片屋線」高架下に設置する西武生〜家久の新駅、ハーモニーホール駅周辺など3市に本年度以降、パークアンドラ イド駐車場268台分を増設し、393台が原則無料で駐車できるようにする。

▼福井鉄道:経営計画、知事に提出 村田新社長が表敬訪問/福井  (2008年11月27日『毎日新聞』)
 福井鉄道の村田治夫新社長が26日、県庁に西川一誠知事を表敬訪問し、経営再建への意欲を語った。
 村田社長は、18年度までに年間利用者数を約40万人増やし200万人にする目標や新駅の設置、車を近隣の駅の駐車場に止め電車の利用促進を促す「パー ク・アンド・ライド運動」を推進することを盛り込んだ経営計画を西川知事に提出。「行政や住民と連携しながら、地域に親しまれる鉄道を目指したい」と述べ た。
 これに対し、西川知事は「利便性のアップなど、新生・福井鉄道としてスピードを持って、利用者の期待に応えてもらいたい」と求めた。【大久保陽一】

▼夜間電車運行へ 再建目指す福井鉄道  (2009年5月13日『産経新聞』)
 福井鉄道の再建を支援する福武線沿線3市や県、学識経験者らの「同線再建スキーム管理部会」が12日、福井県越前市の福鉄本社で開かれ、平成21年度の 設備更新計画などが報告された。また村田治夫社長は会議後の説明の中で、今年10月にも金曜に福井発の夜間電車を運行する考えを示した。
 部会は3市などでつくる法定協議会が設置し、再建計画の進捗や補助金の執行状況などを確認する。会議は非公開で行われ、今年度は国と県の 補助約3億円で西武生〜家久間に新駅を設置するなどの設備更新実施計画などが報告された。委員からは財源は貴重で、計画的な執行を求める意見などがあった という。
 また福鉄が21年度の乗客数を20年度より4万8,000人上積みし、160万5,300人とする目標を示した。
 会議後に概要を説明した村田社長は利用者から要望が多い夜間便について今年度下期に運行したいとした。利用状況をみたうえで拡大を検討するという。

▼金曜限定の新フリー券発売へ 福鉄福武線活性化連協  (2011年3月29日『中日新聞』)
 福井鉄道福武線活性化連携協議会の本年度2回目となる会合が28日、福井市のフェニックス・プラザで開かれ、新年度の事業計画などで意見交換した。
 福井鉄道や行政、市民団体の代表者ら委員12人が出席。事業計画では、同鉄道が県のカー・セーブ運動と連携し、金曜日限定で1、3、6カ月間乗り放題と する3種類のフリー乗車券「フライデーフリーパス」を新たに発売することなどが報告された。
 本年度の2月末現在の利用者は、パークアンドライド駐車場の整備による利用促進策もあり、前年同期比9万1,484人増の159万4,796人。(笠松 俊 秀)


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