本
社所在地 |
浜
松市中
区旭町12-1 |
設
立 |
昭和18年11月1日 |
資
本金 |
38
億円 |
公
式webサイト |
http://www.entetsu.co.jp/ |
目 次 |
1.遠州鉄道と浜松都市圏 2.遠州鉄道の利用状況 3.遠州鉄道の高架化 @新浜松〜助信間の高架化 A助信〜遠州上島間の高架化 B遠州小林〜遠州芝本間の高 架化 4.遠州鉄道の天竜地区乗り入れ 5.遠州鉄道沿線の開発 |
新浜松駅 2012.1 |
浜松の都心部を単線電化の高架橋が延びる 第一通り駅 2012.1 |
年 月 |
事
項 |
1988年5月 |
JR浜松駅ビル「メイワン」が開業 |
1988年9月 |
遠鉄百貨店が開店 |
1990年10月 |
遠鉄百貨店が増床 |
1994年4月 |
市街地再開発事業の「ビオラ田町」が開業 |
1994年7月 |
丸井浜松店が閉店 |
1994年8月 |
浜松アクトタワーが開業 |
1997年12月 |
西武百貨店浜松店が閉店 |
2000年11月 |
西武百貨店浜松店跡地にザザシティ浜松西館が開業 |
2001年11月 |
松菱が自己破産宣告を受け倒産 |
2001年11月 |
西武百貨店浜松店跡地にザザシティ浜松中央館が開業 |
2004年4月 |
遠鉄百貨店が別館「UP-ON」を開店 |
2006年5月 |
ビオラ田町の核テナントの上新電機が撤退 |
2007年2月 |
イトーヨーカ堂浜松店が閉店 |
2011年11月 |
遠鉄百貨店新館が開店 |
2012年2月 |
浜松モールプラザサゴーが閉店 |
営
業` |
1985
年度 |
1990
年度 |
1995
年度 |
2000
年度 |
2005
年度 |
2010
年度 |
2011
年度 |
|
新
浜松 |
0.0 |
4,959 |
6,934 |
8,232 |
7,884 |
7,772 |
7,217 |
7,328 |
第
一通り |
0.5 |
659 |
1,733 |
1,374 |
1,401 |
1,223 |
1,304 |
1,269 |
遠
州病院前 |
0.8 |
1,324 |
689 |
650 |
725 |
773 |
861 |
856 |
八
幡 |
1.6 |
727 |
865 |
771 |
1,007 |
999 |
1,072 |
1,061 |
助
信 |
2.4 |
1,212 |
1,585 |
1,537 |
1,309 |
1,245 |
1,167 |
1,154 |
曳
馬 |
3.4 |
812 |
1,275 |
1,273 |
1,323 |
1,184 |
1,174 |
1,192 |
上
島 |
4.5 |
817 |
1,182 |
1,347 |
1,352 |
1,532 |
1,514 |
1,523 |
自
動車学校前 |
5.3 |
905 |
1,229 |
1,227 |
931 |
882 |
870 |
869 |
さ
ぎの宮 |
6.6 |
844 |
954 |
1,009 |
944 |
962 |
993 |
986 |
積
志 |
7.8 |
742 |
890 |
965 |
911 |
890 |
838 |
830 |
遠
州西ヶ崎 |
9.2 |
716 |
878 |
770 |
797 |
774 |
719 |
714 |
遠
州小松 |
10.2 |
1,196 |
1,267 |
1,399 |
1,334 |
1,213 |
1,067 |
1,022 |
浜
北 |
11.2 |
1,593 |
1,463 |
1,187 |
1,159 |
1,245 |
1,428 |
1,413 |
美
薗中央公園 |
12.0 |
456 |
678 |
820 |
850 |
935 |
976 |
954 |
遠
州小林 |
13.3 |
844 |
1,010 |
1,117 |
1,231 |
1,212 |
1,297 |
1,257 |
遠
州芝本 |
15.0 |
546 |
683 |
683 |
668 |
633 |
626 |
616 |
遠
州岩水寺 |
16.3 |
485 |
589 |
559 |
509 |
434 |
409 |
401 |
西
鹿島 |
17.8 |
1,403 |
1,524 |
1,499 |
1,572 |
1,453 |
1,435 |
1,415 |
新浜松駅〜第一通り駅間の並行する道路は一方通行の狭い道 2012.1 |
第一通り駅 近代的な外観が印象的 2012.1 |
遠州病院駅 2012.1 |
遠州病院駅 2012.1 |
遠州病院〜八幡間の風景 2012.1 |
遠州病院〜八幡間にある八幡町交差点 頭上を遠鉄が跨ぐ 2012.1 |
電車通りの真上に設けられた八幡駅 左の建物はヤマ ハ 2012.1 |
八幡駅 2012.1 |
遠州鉄道・高 架工事について 浜 松市・遠州鉄道鉄道線連続立体交叉事業 |
▼遠州鉄道鉄道線の高架事業 分断地域の一体化整備を図る (2010年1月6日『建通新聞社』) 浜松市中心部と天竜区西鹿島を南北に結ぶ遠州鉄道鉄道線−。鉄道によって分断化された地域の一体的な整備を図るために高架化を中区助信駅〜馬込川付近の 鉄道線連続立体交差事業の第2期と国道152号浜北天竜バイパス整備の関連事業として浜北区新原で高架化が進めている。助信駅〜馬込川付間の第2期では、 2010年度から上部工の未発注区間や駅舎の建築設備などを進める。 【助信駅〜馬込川付近の鉄道線連続立体交差事業第2期】 中区助信駅〜馬込川付近の鉄道線連続立体交差事業第2期では、市街地を通る道路と、交差する遠州鉄道の立体交差を行い、踏切を除去することによる道路交 通の円滑化と、鉄道によって分断化された地域の一体的な整備を図るために整備を進めている。 遠州鉄道鉄道線の高架は、第1期として1985(昭和60)年12月に新浜松駅から助信駅までの約2.6キロ区間の高架化を完了。現在整備を進めている 第2期はこの延伸部となる馬込川付近までの約3.3キロの高架化となる。 第2期の区間で立体交差する道路は都市計画道路(市道)3路線、その他の市道14路線の計17路線、除却できる踏切は21カ所となる。1998(平成 10)年度に連続立体交差事業の新規着工準備個所として採択された。2002年6月に都市計画決定され、その後、都市計画変更を経て2004年11月に事 業認可を受けて、同年に工事着手した。 現在、工事が行われている区間のうち八幡駅以北〜上島駅間は、車道と並行して高架化が進められている。完成後は車両のスムーズな通行を図るため、両側車 道に対して中央分離帯に遠鉄高架が設置される形となる。また、上島駅から以北は並行する車道はなく、住宅密集地を抜けることから狭い場所での工事が強いら れる。そのため、十分な作業スペースが確保できないなどの理由により、既存線路東側の緑道へ敷く仮線設置が遅れていた。このような経緯から、2010年と 予想していた完成年度が2013年度に延期された。 同事業は県が2004年度から着手。2007年度、政令指定都市移行に伴い浜松市が事業委譲した。 第2期の助信駅〜馬込川付近間では、2009年度で下部工の発注がすべて完了し、2010年度から上部工の未発注区間となる上島駅北側の上部工(延長 450メートル)、馬込橋上部工(64メートル)や曳馬駅北側から上島小学校間の上部工(延長150メートル)に着手するほか、助信駅、曳馬駅、上島駅の 駅舎建築設備を順次整備していく予定。2011年度からは、軌道などの鉄道施設の整備を進め2012年度中の供用開始を予定している。供用後に、現鉄道施 設を撤去し、2013年度中の事業完了を目指している。 同計画は、遠州鉄道線駅周辺地区の都市部に交通至便な立地条件にあることから、@無秩序な市街化の進行A鉄道による地域分断B土地利用の混在による生活 環境の悪化C道路が狭く防災上問題点がある−などさまざまな課題を抱えている。 これら問題点の改善策の1つとして、遠州鉄道に沿った(都)有玉南中田島 線と鉄道高架化を一体的に整備することで、東西都市計画道路の整備促進を 図り、地区内の生活道路における通過交通を減少させ交通の整流化を図る。また、沿道を利用した土地利用の誘導や駅舎の再建に合わせ、土地区画整理事業や駐 輪場の充実などにより、駅周辺整備を進め、都市的イメージへの転換によって地区サービスの集積が可能になる。 事業の効果としては、安全性(踏切事故がなくなり地域住民などの通勤・通学や日常生活が安全になる)、利便性(踏切遮断による渋滞が解消され、東西方向 の 交通がスムーズにかる。また幹線道路の整備により道路ネットワークが充実する)、快適性(駅アクセスの東西不均衡が改善され、地域の一体的なまちづくりが 可能になる)−が改善される。 また、遠州鉄道鉄道線連続立体交差事業に合わせて、道路関係では(都)有玉南中田島線は(都)中ノ町都田線(柳通り)から(都)下石 田細江線との間の延長2.5キロは、現鉄道線を撤去後に、現在の20メートルの幅員が30メートル(4車線)に拡幅される計画となってい る。このほか、東 西に横断する(都)下石田細江線、浜松内環状線や高林芳川線 の整備が可能になり、既設に完成している道路へ接続され、新しい道路ネットワークがつく られていく。 |
▼高架祝い赤電出発 上島駅舎で開通式典 (2012
年11月25日『中日新聞』) ◆遠鉄助信−馬込川付近 遠州鉄道助信駅から馬込川付近まで3.3キロの高架開通式典が24日、浜松市中区の上島駅であり、臨時列車の運行や地元児童らによるくす玉割りなどで8 年がかりの完成を祝った。 高架化は1985年に開通した第一期工事(新浜松駅−助信駅付近)を合わせると総延長5.2キロになった。国、県、市、遠鉄が総額297億円(今回工事 197億円)を投じ、7(3)駅を高架化し、41(21)の踏切を撤去した。 高架開通式典で、鈴木康友市長が「沿線周辺地域の民間投資が誘発されて、地域の発展につながることを願っている」とあいさつ。 遠州鉄道の竹内善一郎社長は「利用者に50年、100年ご愛顧いただけるように努力していく」と述べた。 高架事業に伴い、助信、曳馬、上島の3駅はバリアフリーの高架駅としてリニューアル。通勤ラッシュ時に上下線で1本ずつ増便するなどダイヤを改正した。 (赤野嘉春) |
助信から馬込川付近までの高架利用が 開始された遠州鉄道。写真右側は曳馬駅 =浜松市中区で、本社ヘリ「まなづる」から |
▼国道152号浜北天竜バイパス整備関連整備
(2010年1月6日『建通新聞社』) 国道152号浜北天竜バイパス整備は、2010年度から遠州鉄道鉄道高架上部工に着手する計画で準備を進めている。 同バイパス整備区間の南側では、バイパスと交差する遠州鉄道西鹿島線の高架化を進めている。芝本駅から南に約1,000メートル区間を高架にするもの で、08年 度から整備に着手した。10年度は同区間の鉄道高架上部工を中心に整備を進めていく計画となっている。 同パイパスは現在、新東名高速道路の開通に合わせ1期工間(浜北区新原の遠州鉄道線から天竜区二俣町阿蔵までの延長5,148メートル)の残り 2,460メートルを暫定2車線(幅員13メートル)で整備を進めている。1期区間の全線供用は12年度の予定。 また、12年度の供用開始が予定されている新東名高速道路浜北IC(仮称)と市中心市街地とを円滑にアクセスすると共に、北遠地区中心部の慢性的な渋滞 解消、国際標準コンテナ車通行支障区間の解消など、開通により大きな役割が期待されている。 将来的には、三遠南信自動車道や新東名高速道路など高規格主要路線とのネットワークの形成により、北遠地域への高速アクセスの確保・強化を目指し、主要 な拠点区間においても広域交通ネットワーク機能の充実を図っていく。 なお、T期工間の以北について、現在は天竜区阿蔵〜同区山東までを2期工区とする計画があり、新東名高速道路開通後の整備計画が今後の課題となってい く。 |
遠鉄の高架化は完成したが国道152号バイパスは未 開通 2012.1 |
▼赤電/天竜川超えは? (2006年4月30日『朝日新聞』) 浜松市を東西に横切る第三セクター・天竜浜名湖鉄道天浜線。北遠地域を支える鉄路に遠州鉄道電車(愛称・赤電)の乗り入れは可能か――その実現性を探る 調査費500万円が、浜松市の06年度予算に盛られた。調査は「天竜川越え」を悲願に、旧天竜市が15年前から続けてきたが、新・浜松市では初めて。旧天 竜市幹部は「一歩前進」と期待する一方で、事業を引き継いだ浜松市は「白紙状態」。旧天竜市の調査には肝心の需要予測がないだけに、赤電乗り入れの行方は 不透明だ。(長田寿夫) 乗り入れ構想があるのは、天浜線(掛川〜新所原)の西鹿島から天竜二俣駅までの2.3キロ区間。市を南北に走る赤電は西鹿島で止まっているが、これを天 竜川を越えて北上延伸させる。上下線とも12分おきに運行する赤電に対し、天浜線は1両編成(朝は2両)で1時間に1本。この不便さを解消する手段が赤電 の乗り入れだ。 旧天竜市は91年から3回、赤電乗り入れを前提に、技術的可能性や鉄道施設の耐久性調査を進めてきた。問題は、ディーゼルの天浜線に対し、遠鉄は電車 で、車両の幅も高さも異なる点だ。しかし、橋やホーム、トンネルを改造すれば技術的には可能とみて、初期投資を24億円とはじいた。 乗り入れが現実味を帯びたのは03年2月。合併を前にした旧天竜市での講演会で、北脇保之浜松市長が「遠鉄電車の天竜二俣駅乗り入れ実現をめざす」と表 明。旧天竜市民の間に期待感が高まった。 赤電乗り入れは、合併協定書の新市建設計画にも盛り込まれ、「主要事業」と明記されている。北脇市長の発言にも、この3年間ブレはない。 |
▼遠鉄沿線再開発を本格化 西鹿島駅に浜松市予算案400万円計上
(2008年2月15日『中日新聞』) 浜松市内を走る遠州鉄道の沿線再開発が2008年度から本格化する。以前は複数の市町村にまたがっていたため、自治体間の調整で難題を抱えていたが、3 年前の12市町村合併で「大きな浜松市」になった結果、一気に動き出した。第一弾は、60年以上もたなざらしだった北端の「西鹿島駅」(天竜区)整備。駅 前ロータリーやアクセス道路建設の構想策定で、市は08年度予算案に400万円を計上した。 市が打ち出した基本構想は、遠鉄沿線から市中心部に至る南北ルート「天竜軸」の再開発だ。通勤時間の短縮や買い物客らの移動を促し、双方の活性化を目指 す。合併による市域拡大では「隅々まで目が届きにくくなる」といったマイナス面も指摘されていたが、今回のケースでは合併が大きな利点となった。第一歩と なる西鹿島駅では、駅前ロータリーの整備を具体化させるほか、国道152号バイパスと同駅を結ぶアクセス道路建設についても検討する。旧二俣町時代に都市 計画決定が出されて以降、旧天竜市の時代も含め、60年以上にわたって課題とされてきた同駅前整備。市北部都市計画事務所では「市域全体の発展に生かせる よう、基本的な考えをまとめたい」と意気込んでいる。 |