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富 山ライトレール
本 社所在地
富山市城 川原三丁目3番45号
設  立
2004 (平成16)年4月21日
資 本金
4億 9,800万円
公 式webサイト
http://www.t-lr.co.jp/

富山駅北駅 背後のビルは北陸電力本社 2011.10

富山駅北駅を発車したポートラム 2011.10

▼富山港線を路面電車に JR西日本と富山市が協議  (2003年2月27日『北國新聞』)

 JR西日本は26日までに、富山港線(富山〜岩瀬浜間約8キロ)を路面電車化する方向で富山市と協議に入った。市は10年後の北陸新幹線開業を見据えて JR富山駅北側への路面電車延伸を検討しており、富山地方鉄道も含めた事業として調整している。
 富山市は北陸新幹線整備に伴い、富山駅の東西約1.6キロ区間の在来線を高架化する駅周辺連続立体交差事業に合わせ、南北の一体的な土地利用を目指す。 駅北への路面電車延伸や南北自由通路の整備で中心市街地の連携強化を図る。
 JRが鉄道を路面電車化した例はないが、JR西日本にとっては線路や車両の維持管理費用を抑制できるほか、停車駅を増やせるため利用者の利便性も向上す る。

 同社は路面化にあたって低騒音で床が低い「LRT」(新型路面電車)の導入を検討し ている。区間によって現行線路を専用軌道に替えたり、アスファルトで埋めて路面化することになる。
 路面電車の別会社化など経営形態については未定で、北陸新幹線の開業に伴って第三セクター化する構想もある。
 富山県では「沿線住民の反応を含めて、当面はJRと富山市の協議を見守りたい。利用者の利便性を確保することが重要だ」(交通政策課)としている。富山 港線が路面電車化された場合、同市が掲げる南北一体的なまちづくりの観点から、駅南側を走る路面電車との接続は不可欠とみて おり、県では経営形態がどうなるのかにも大きな関心を示している。

▼路面電車化を正式表明 JR富山港線で森富山市長 超低床車両、15分 間隔で (2003年5月27日『北國新聞』)

 森雅志富山市長は26日、市役所で開かれた市議会議員協議会で、JR富山港線の路面電車化を目指す考えを正式に表明した。2006(平成18)年の開 業を目標とし、路面電車化の基本計画策定や富山駅北に路線軌道を新設するための調査費として、市議会6月定例会に補正予算を提案する。6月補正予算が組ま れるのは1998年以来、5年ぶりとなる。
 市の計画では、岩瀬浜駅〜奥田中前踏切間は現在の線路を活用。同踏切〜富山駅北口間は都市計画道路綾田北代線と富山駅北線を通る軌道を新設する。現在、 ラッシュ時で約30分間隔となっている運行本数を15分間隔程度に増やし、停留所は約600メートル間隔を目安に現在の9駅から数カ所増設する。
 車両には高齢者らの利便性を考慮して超低床車両を導入する。経営主体については第三セクター、民間企業、公営企業のいずれかを想定し今年12月までに具 体化する方針である。

 森市長は「富山駅周辺の在来線高架化に伴い、利用者減少が続く富山港線を新たな公共交通として復活させたい」と述べ、将来的な路面電車の南北一体化にも 意欲を示した。市では近く、経営形態を協議するため関係機関や専門家を交えた検討会を設置する。
 市は27日から、富山港線沿線の住民を対象に路面電車化の住民説明会を開く。沿線校下別に、路面電車化に対する意向を確認するとともに利用促進を呼び 掛ける。
 説明会は27日の豊田校下を皮切りに、愛宕、岩瀬、萩浦、奥田、奥田北の各校下で開かれる。

▼富山港線路面電車化検討委員会 路面化後の事業主体、来年2月以降に決 定/富山 (2003年11月19日『毎日新聞』)

 富山市の富山港線路面電車化検討委員会(座長=橋本昌史・帝京平成大教授)は18日、第3回会合を開催した。当初予定では、路面電車化後の同線の事業主 体について、同委員会としての意見を決定する方針だったが、委員間の意見のとりまとめが出来ず、結論は来年2月以降に開かれる次回会合に先延ばしされるこ とになった。
 同線の路面電車化は、北陸新幹線開業後の並行在来線の経営分離問題に絡みJR西日本が市に打診したもので、市は5月、この構想に乗る方針を表明。路面電 車化後の事業主体については(1)第三セクター(2)JRか富山地方鉄道を念頭においた民間企業(3)公営企業のいずれかを選択するとし、同審議会で検討 を続けていた。

◇「路面化、知っている」 富山市がアンケート 沿線住民の9割
 この日は、沿線住民の意向を探るために市が今秋実施したアンケート結果が報告された。
 対象は1,500世帯で回収率は47%。それによると、約9割が同線の路面電車化構想を「よく知っている」か「聞いたことがある」と回答。利用頻度につ い ては「一度も利用したことがない」とした人が約3割、「年に1・2回しか利用しない」とした人も約4割にのぼった。路面電車化後「利用機会が増えると思 う」との回答は6割だった。路面電車化の事業計画の決定期限は今年度末。

▼JR西日本、鉄道資産を有償譲渡、第三セクターに参画も  (2004年1月16日更新『北國新聞』)

 JR富山港線(富山駅〜岩瀬浜間8キロ)の路面電車化に伴い、既存の富山港線の鉄道資産は有償で富山市に譲渡されることが15日までに固まった。同日、 森雅志市長と垣内剛JR西日本社長が大阪市の同社で会談、森市長が路面電車を運営する第三セクターへの協力を要請したのに対し、垣内社長は出資もしくは寄 付金の形で前向きに検討する意向を示した。
 2006(平成18)年度の路面電車開業を目指す富山市は、第三セクターでの運営を決め、県や約20社の民間企業に出資を要請している。資本金は、万葉 線株式会社(高岡市)並みを想定しており、会計監査人を置かなくてもいい5億円未満になるとみられる。

 鉄道資産の譲渡については当初、富山市側には無償譲渡の道を探る考えもあった。しかし、JR西日本が株式会社である以上、株主の了解を得にくいこともあ り、有償を前提として第三セクターへの協力方法を両者で協議してきた。15日の会談では、森市長が出資とともに路面電車の運行への技術的な協力も要請した のに対し、垣内社長は「よく検討していきたい」と理解を示した。
 富山市は2月中に、第三セクターの出資者の枠組みを決定する。県、市、企業の出資のほか、企業や個人から募る寄付金で基金を創設する方針である。今回、 JR側が出資要請に前向きな姿勢を示したことは「赤字が必至な第三セクターの経営に何らかの形でJRが関与することで、実質的には無償譲渡に近いものにな る」(富山市幹部)との見方もある。

▼会社名は「富山ライトレール」 富山港線の路面電車化 来月17日に創 立総会 (2004年3月25日『北國新聞』)

 富山港線路面電車新会社の設立発起人会は24日、富山市の富山国際会議場で開かれ、発起人総代に森雅志市長を選出した。新会社の創立総会は来月17日 に開かれ、総会後の取締役会で森市長が新会社の社長に就任する見通しである。新会社の名称は公募の結果、「富山ライトレール株式会社」に決まった。
 発起人会には森市長のほか、発起人となった富山商工会議所の八嶋健三会頭、北陸電力の千代鴻一郎取締役富山支店長、インテックの中尾哲雄社長、富山地方 鉄道の桑名博勝社長、北陸銀行の高木繁雄頭取、富山第一銀行の金岡純二頭取、日本海ガスの新田八朗社長が出席した。森市長は「80年にわたって市発展に寄 与した富山港線を、再整備する必要がある」とあいさつした。

 新会社の資本金は4億9,800百万円(9,960株、一株5万円)で、発起人が3億6,300万円(7,260株)を引き受け、残る1億3,500万 円 (2,700株)は約10社から縁故募集する。発起人の富山市は約2億円を出資する。
 新会社名の富山ライトレールは、富山港線の路面電車でも超低床車両システム(LRT=ライト・レール・トランジット)を導入することから、採用した。
 富山港線路面電車は、JR西日本から富山市が鉄道資産を譲り受け、2006(平成18)年度当初の開業を目指す。施設整備などは富山市、路面電車の運行 は新会社が担う。

▼名称は「富山ライトレール線」 富山港線の路面電車化による線路新設区 間 (2004年10月19日『北國新聞』)

 富山市都市計画審議会は18日、同市役所で開かれ、富山港線の路面電車化で新たにレールを敷く綾田北代線と富山駅北線の1.1キロの計画変更と、同区間 の名称を「富山ライトレール線」とすることを決めた。同市によると、現行の 都市計画法で軌道施設が都市計画決定されるのは全国初となる。

 2006(平成18)年4月の開業を目指す富山港線路面電車(全長7.6キロ)では、岩瀬浜から奥田中前の6.5キロは従来の鉄道施設を使うが、奥田中 前から富山駅北口までは道路上にレールを敷く。運行事業者となる富山ライトレールは今月内にも鉄道事業許可と軌道事業特許を取得する見通しで、11月から 関連工事に本格着手する。
 また同日は、市街化調整区域である富山市針原中町の0.5ヘクタールで宅地開発を認めることも決定した。市が昨年定めた宅地開発促進のガイドラインに基 づくもので、県内で初めてとなる。さらに建築物の高さなどを住民同士で取り決めていた同市月岡西緑町四区の建築協定について、強制力のある地区計画とする ことも決まった。

▼富山港線の路面電車化 LRT整備が本格始動 低床電車などに補助採択 (2004 年12月21日『北國新聞』)

 2006(平成18)年4月の開業を目指し、富山市の第三セクター「富山ライトレール」(社長・森雅志同市長)が計画しているJR富山港線の次世代型路 面電車(LRT)化の整備事業が05年度から本格的に進む。20日内示された05年度政府予算の財務省原案に国土交通省のLRTシステム整備費補助金に全 国枠で6億8,500万円が盛り込まれ、採択されることが確実となった。第三セクターがJR線を完全にLRT化するのは、同線が全国初となる。
 同補助金は国交省が新規に創設し、低床式車両や利用者の利便性を高めるICカードシステムの導入、停留施設や振動を抑えるレールの整備などが補助対象と なる。同省は概算要求に全国枠で12億4,700万円を計上していた。同省は予算化が認められたことに伴い、富山港線を採択する方針を明らかにした。

 富山ライトレールは先月9日、国交省から鉄道事業の許可と軌道事業の特許を受けている。路面電車化の延長は、岩瀬浜〜富山駅北間の7.6キロで、岩瀬浜 〜奥田中学校前の6.5キロが鉄道事業、同校前〜富山駅北の1.1キロが軌道事業として認められた。
 財務省原案では、岩瀬浜駅での鉄道とバスの乗り継ぎ円滑化を図るため、LRTシステム整備費補助金とは別に乗継円滑化事業の補助対象分として約2千万円 も盛り込まれた。同事業では、既存の鉄道の高床ホームを低床化した上でバスの乗降口との距離を近づけ、屋根も設けることで利用者の利便性を高める。

▼LRT:次世代路面電車、そろり出発進行…富山市  (2006年4月29日『読売新聞』)

 既存のJRの線路を活用した次世代型路面電車(LRT)が29日、富山市で運行を開始した。立山連峰をイメージした白を基調とした新車両が、残雪の山並 みを背に走行した。
 路面電車は2月末に営業を終了したJR富山港線の6.5キロのほか、道路上に新設した1.1キロのレールを使用。低床、低騒音が特徴で、市の第三セク ター「富山ライトレール」が運営する。
 午前5時57分、「富山駅北」発の始発電車には徹夜組も含めた約150人が並んだ。挙式予定のカップルが運転士に記念の花束を贈った後、電車は静かに出 発。大型連休初日とあって、日中は大勢の観光客も乗り込んだ。
 市は路面電車を公共交通を中心とした街づくりの軸と位置づけており、15分間隔で運行し、停留所も5か所増設。利便性を高め、沿線地域の活性化や観光振 興につなげたいとしている。

▼富山駅北にバス路線集積 富山市がライトレール開業機に 機能を強化へ  (2006年5月5日『北國新聞』)

 富山市は、富山ライトレール富山港線の開業を機に、JR富山駅北のバス停を利用するバス路線を増やし、公共交通の結節点としての機能を強化する。駅南側 のバス停を利用しているコミュニティーバスのルート変更に乗り出すほか、路線バス運行会社にも駅北のバス停の利用頻度を高めるよう要請した。駅北での乗り 継ぎを便利にすることで、公共交通の利用促進と、市北部地区と中心市街地のアクセス向上を図る。

 路線バスを運行する富山地方鉄道(富山市)によると、富山駅南のバス停を利用するのは66路線あるのに対し、駅北を発着点とするのは14路線しかな い。このため富山市は、富山ライトレールが駅北に電停を新設したのに合わせて、駅北を発着する公共交通を充実させ、使い勝手をよくすることにした。

 富山市の補助金で運行されているコミュニティーバス「まいどはや」は、駅南のバス停を発着点に中心市街地などを周遊する二ルートがある。市は両ルートを 駅北のバス停を利用する新ルートに変更したい考えで、運行を委託している富山地鉄と月内に具体的なルートの選定を始める。

 富山市は今後、「まいどはや」の沿線町内会の意見を聴く場を設けるほか、ルートを変更した際の需要調査などを行う計画である。ルートの変更が認められな い場合は、駅北と中心市街地などを結ぶ新ルートの設定を検討する。

 富山地鉄に対しては、4月に駅北を発着する路線バスを増やすよう求めており、市は今後、協議を続けていく方針だ。
 富山市は「できるだけ早い時期に『まいどはや』を駅北に乗り入れ、公共交通の利便性を向上させたい」(都市整備部)としている。

▼ライトレール開業で渋滞に拍車 富山市の千原崎交差点 通過時間が10 分から19分に (2006年6月15日『北國新聞』)

 富山ライトレール・富山港線の開業に伴い、富山市千原崎一丁目の千原崎交差点で、朝のラッシュ時の渋滞が悪化していることが14日、分かった。千原崎交 差点が富山港線の千原崎踏切と隣接しており、電車の運行頻度が高まったのに伴い、遮断機が下りている時間が増えたことが原因とみられる。同日開かれた富山 市議会本会議で、岩脇秀三氏(社民 )の一般質問に対して、市側が明らかにした。

 現場は国道415号と主要地方道富山・魚津線(県道)が交差している。交差点の東側約30メートルに千原崎踏切があるため、交差点を西から東に通過する 際には、青信号で、かつ遮断機が下りていない状態でないといけない。

 市の調査結果によると、午前7〜8時のラッシュ時には、遮断機が下りている時間は合計10分5秒で、JR時代と比べて約2分長くなっている。このため渋 滞 が悪化し、以前は10分で千原崎交差点を通過できたのに対し、現在は19分かかるという。

 市は千原崎交差点の信号と、千原崎踏切を連動させ、踏切が開いている時に東西の信号を優先的に青にするシステムを導入することで改善を図るとしており、 「県や県警などと 早急に協議したい」(都市整備部)としている。
千原崎交差点ここ。交差点と踏切が近接していて危険そう。道路か鉄道かどちらかを立体化でき ると良いのだが…。

’06記者リポート:富山ライトレール開業から5カ月、現状と課題/富山  (2006年10月2日『毎日新聞』)
 全国初の本格的LRT(次世代型路面電車システム)として注目され、4月29日に開業した富山ライトレール(LR)。開業から5カ月が過ぎた現状と課題 を、乗客数と採算面から探ってみた。【上野宏人】

◇予想超える利用者だが…収入増に結びつかず――観光客取り込み必要
◆開業ブーム
 駅ホームから車椅子の乗客がそのまま低床の電車「ポートラム」(愛称)に乗り込み、休日の富山駅北口は観光客でにぎわう。全国の自治体から視察も相次い でいる。
 富山市によると、8月末日までに約65万8,000人が乗車し、1日の平均利用者数は5,264人(平日4,912人、休日6,010人)。移行前の JR富山港 線時代の平日2,266人、休日1,045人(05年10月)を大きく上回る。「富山港線路面電車化検討委員会」が04年2月にまとめた報告書では、需要 予測 は1日約4,200人だった。
 富山LRの大場一成・経営企画部長は、路面電車化に際し、▽1本の運行間隔が30〜60分だったのを10〜15分に▽終電を午後9時台から同11時台に ▽新駅を4つ増設▽低床車両を導入――したことなどが奏功したとみる。
 財団法人北陸経済研究所(富山市)の山崎正治・情報開発部長兼地域開発調査部調査担当部長は、路面電車化前後で平日と休日の利用者数が逆転した点に注 目。「富山LR目当てで休日に乗る。少なくとも8月まで開業ブームは続いた」と見る。

◆当面は赤字
 だが、収支採算性は楽観視できない。運賃(大人200円、子供100円)は07年3月末まで、平日午前9時〜午後4時31分や、土・日、祝日は半額にし た。このため利用者が予想を超えても、そのまま収入増に結びつかない。同検討委は、1年目の運輸収入を2億1,300万円と試算したが、大場部長は「下回 る 可能性がある」と話す。
 また富山県職員の自主研究サークル「県交通政策研究グループ」が中心に7月7日(平日)に実施した調査では、この日乗車の5,780人の約47%、 2,724人が半額時間帯に利用。調査に加わった山崎部長は「この時間帯を狙った乗客がいたことも読み取れる」として、赤字を推測する。
 同検討委も、富山駅南の路面電車と直結し需要喚起を見込む約10年後までは年間2,000万〜3,000万の赤字を予測。富山市は赤字補填はしない方針 で、富山LRは「その間、資本金4億9,800万円を切り崩す」。

◆定時性の確保
 「開業ブームはいずれ終わる」という声に、富山LR側は「来年4月以降も、乗客数を維持したい」考えだが、課題も多い。
 県交通政策研究グループの調査では、朝の通勤時間帯、客の乗降に時間がかかり数分の遅れが出た。富山LRも改善策をとったが、山崎部長は「(遅れが常態 化すれば)客は1本早い電車に乗らなければならない。電車が定時に走らないと客は遠のく」と予測。「定期やプリペイド式のICカードを使う2,800人程 度 は、富山港線時代から鉄道を利用したような固定客。その維持、増加には、電車の定時性の確保が不可欠」と指摘する。
 また一般に、低床車両は積雪に弱いとされる。逆に、道路が渋滞する冬季に定時性を保てれば、車から富山LRへの乗り換えが期待できる。大場部長も「開業 に続くもう一つの山」と位置づけ、除雪車導入などに力を注ぐ。
 さらに鍵となるのが観光客だ。岡山、長崎などでは路面電車が観光客の足となっており、富山でも沿線の振興が不可欠。山崎部長は「富山LRは行政主導で 作ったが、イベント開催などで沿線を盛り上げる市民活動がほしい。開業人気が続くうちに、そういうグループが出てほしい」と期待する。

◆脱・車社会へ
 市と国土交通省は、利用者調査を10月にも実施予定で、交通手段を車からLRに乗り換えた乗客数などを分析する。富山県は、世帯当たりの自動車保有台数 が1.73台という全国有数の車社会。LRには低公害、都市交通のバリアフリー化など多様な効果が期待されているが、市民の意識変化も乗客数に影響してい くだろう。その取り組みはまだ始まったばかりだ。

■ことば
◇富山ライトレール
 富山駅北〜岩瀬浜間の約7.6キロ(うち1.1キロは併用軌道を新設)を、次世代型路面電車(LRT)が約24分で結ぶ。北陸新幹線整備に伴うJR在来 線の高架化で、赤字ローカル線だった富山港線をJR西日本が富山市に売却し、同市が路面電車化した。第三セクターの「富山ライトレール」(社長=森雅志・ 富山市長)が運営を担う公設民営型。総工費約58億円。
 LRT導入は全国7番目だが、LRT車両だけを走らせるのは全国初。バリアフリーを意識した高さ約30センチの低床車両が、1日約120〜130本運行 する。2016年度には、富山駅南側の中心市街地を走る富山地方鉄道の路面電車との接続が計画されている。

▼初年度黒字の可能性 富山ライトレール  (2006年10月31日『北日本新聞』)

 予想を上回る利用が続く富山ライトレールの9月末の収支が、2千数百万円の黒字となる見通しとなった。毎年1月1日が賦課期日となる固定資産税が今年は 課税されないこともあり、同社社長の森富山市長は「このままの利用水準が続けば、初年度は黒字になる可能性が出てきた」としている。
 ライトレールは4月の開業前、1日の利用者を約3,400人と想定。南北の路面電車が接続する10年後まで、年間2千万〜3千万円の赤字が出ると見込ん でい た。ふたを開けてみると、1日約5千人が利用。運賃、広告、グッズ販売などの営業収入から運行経費を差し引いた収支は、9月末時点で2千数百万円となる見 通しになった。

 同社は、路線や電停など施設整備を市が行う「公設民営」方式のため、設備投資費の負担がない。さらに鉄道資産の譲渡を受けたのが4月で、土地は市が無償 貸し付けしているため、初年度は固定資産税が課税されないことも追い風≠セ。
 初年度黒字を確保できるかは、冬場の利用者がどう変動するかが影響する。昨冬の大雪で通勤・通学の利用者が増えた万葉線の例があるものの、ライトレール では高齢者など日中の利用者は減るとみている。

 来年度以降は、3千万円程度の固定資産税が発生する見込み。森市長は「今の利用水準なら、広告やグッズ販売など運賃以外の収入で2千万円ほど確保できれ ば、固定資産税分はだいたいまかなえるのではないか」と話しており、電停の広告スペース拡大やICカード・関連グッズ販売促進などで、収益アップを目指す 考えだ。

▼富山ライトレール、休日の乗客が急増・JR時代の5.3倍  (2007年1月5日『日本経済新聞』北陸版)

 富山市の新型路面電車(LRT)、富山ライトレール(愛称ポートラム)の乗客が特に休日に増えたことが富山市と国土交通省の共同調査でわかった。平日の 乗客はJR時代の2.2倍の4,988人だったが、休日は5.3倍の5,576人に達した。

 調査は昨年10月5日(木)、8日(日)、12日(木)、15日(日)に実施した。前身のJR富山港線は休日の乗客が平日の5割弱に落ち込んでいたが、 ポートラムは休日の方が多くなった。年代別では高齢者の利用が急増し、60歳以上の乗客は平日がJR時代の3.5倍の1,491人、休日が7.4倍の 2,395人だった。

 沿線の人出は大幅に増え、北前船の歴史を伝える森家前の休日の歩行者・自転車通行者は4.8倍の1,023人になった。ライトレールの社長を務める森雅 志 市長は「閉じこもりがちな高齢者の外出が増えた。医療費の抑制効果もありそうだ」と話している。

▼LRT1年目“快走” 利用多い高齢者、視察283組 富山  (2007年4月28日『読売新聞』)
 路面電車「富山ライトレール」は、あす29日で開業1周年を迎える。利用客数が予想を上回り、全国から視察が相次いだほか、沿線に経済効果も表れ始め た。初年度に実施した運賃割引がなくなり、開業効果が薄れる2年目以降も市民の足として定着するかどうかが注目される。

◆利用者◆
 富山市田畑新町の片原光子さん(82)は、高齢者向けの割引パスを使って、ライトレールとフィーダーバスを乗り継いで1日おきにスーパーに買い物に出か ける。「(電停に)階段がないので乗りやすく、本数も多いので助かる」と話す。
 運行会社「富山ライトレール」によると、3月末現在の利用者数は165万1,730人。1日平均4,901人で、当初の目標だった3,400人を上回っ た。国 交省と富山市が昨年秋に実施した調査では、平日の利用者は4,988人で、JR富山港線時代の2,266人の2.2倍に伸びた。
 特に利用が多いのは高齢者層。60歳代以上の利用者が平日で1,491人と前年の3.5倍、休日では7.4倍にもなっていた。
 同社は4月から、休日と平日の昼間を半額にしていた割引運賃を廃止したが、高齢者については「シルバーパスカ」と呼ぶICカードを導入。これで昼間は半 額で利用できるようにし、引き続き、高齢者の利用を確保する考え。

◆経済効果◆
 沿線のスーパーマーケット「大阪屋ショップ粟島店」(富山市粟島町)では、今月の売り上げが前年同期と比べて5%伸びた。同ショップ本社は「他店舗の平 均は前年同期比1%増程度。伸びの大きさはライトレール効果と考えられる」と分析する。
 沿線の町への人通りも増え、市と国交省の調査では、岩瀬地区にある岩瀬橋の休日の歩行者は前年比3.5倍、北前船回船問屋「森家」の前は4.8倍に伸び た。
 日本鉄道賞受賞などで話題を呼んだため、視察も相次ぎ、富山市によると、3月1日現在で、地方自治体や国などの行政機関を中心に、283組2,818人 が 視察に訪れた。宿泊費などの直接的な効果だけでも1億円に上ると試算される。
 「富山ライトレール」では、近く市内に宿泊した外国人に対して、運賃を無料にするパスを発行する方針で、ライトレールや沿線の街の魅力を世界に発信し、 更なる誘客を見込む。

◆収支◆
 初年度の「富山ライトレール」の決算はまだ公表されていないが、同社によると、予想より乗客数が伸び、関連グッズなどの売り上げも貢献したため、100 万円ほどの黒字が予想されている。
 公設民営のため、軌道などの修繕費や整備費は市が受け持つ。今年度は約1億9,000万円を計上した。初年度はかからなかった固定資産税の負担が始まる の で、今年度以降は同社の支出が増え、厳しい運営を強いられる見込み。

▼富山ライトレール、前期も最終黒字 市民の足に定着  (2008年6月6日『日本経済新聞』北陸版)

 国内のLRT(新型路面電車)第1号である富山ライトレール(愛称ポートラム)は、開業2年目に当たる2008年3月期の最終利益が前の期比56%増の 417万円と、2年連続で最終黒字を確保した。JRの廃線を再生した話題性や物珍しさも手伝って集客した「初年度効果」は薄れたが、市民の生活の足として 定着した。
 運営会社である富山市の第三セクター、富山ライトレール(根塚俊彦社長)が5日開いた取締役会で報告した。

 大人運賃を一律200円と、初年度の2倍に引き上げたため、乗客数は1日当たり4,480人と初年度に比べ8.6%減少したものの、営業収入は3億 4,100万円と同24%増。うち関連グッズ販売など雑収入は54%増の7,300万円だった。連絡バスの運賃収入も新たに加わった。

 主力のライトレールは平日の乗客のうち、プリペイドカードや定期券など現金以外の乗客比率が70%と、初年度に比べ17ポイント上昇した。観光客の見学 目的の乗車は落ち着いてきた半面、一般市民のリピート利用率が高まっている。同社では今年度もほぼ同水準の利用を見込んでいる。

▼富山市の路面電車、南北接続の計画策定へ 運行事業者交え協議開始  (2010年2月23日『北國新聞』)

 富山市は新年度、富山駅北口を発着する富山ライトレールと駅南側を通る市内電車の車両が相互に乗り入れる「南北接続」の計画策定に本格的に乗り出す。北 陸新幹線の金沢開業後を見据え、路面電車を生かした富山駅周辺の南北一体的なまちづくりに向け、具体的な検討を進める。新年度当初予算案に計画策定費を含 む駅周辺地区南北一体的なまちづくり事業に3億2,705万円を盛り込んだ。

 富山駅周辺では、北陸新幹線の金沢開業後、3年程度で在来線を高架化し、路面電車が高架下を走行可能になる。これまで南北接続は決まっていたが、運行形 態などの詳細は協議されていなかった。昨年末に市内電車の環状線が開業したことから、具体的に協議を進める。

 新年度には、路面電車の運行事業者である富山ライトレール、富山地方鉄道を交え、富山ライトレールの車両の乗り入れ方向や、新電停の設置場所などについ て協議を始める。富山駅南口の交通広場周辺では、広場を生かした軌道敷設や踏切、横断歩道の設置を検討する。軌道敷設などの整備費用も算定し、将来的には 需要予測調査なども実施する。

▼富山市計画策定へ 路面電車を南北接続 (2010年3月16日 『中日 新聞』)
富山地鉄とライトレール 在来線高架化後に

 富山市は新年度、JR富山駅北の富山ライトレールと中心部の路面電車をつなぐ南北接続の具体的な計画策定に取り組む。2014年度末の北陸新幹線開通に 伴い、高架化する富山駅の下を路面電車を往来させて、街の活性化を図る。
 南北接続は在来線の高架化が完成する17年度以降になる予定。

 富山駅周辺は現在、在来線の線路があるため、南北で路面電車の交通が分断されている。公共交通を中心とした街づくりを目指す市は07年に策定した市公共 交通活性化計画に、路面電車の接続構想を盛り込んでいた。
 昨年末に中心部で路面電車環状線が開業したこともあり、市は南北接続について運行主体の富山地鉄や富山ライトレールと協議を始め、需要予測や運行ルー ト、新電停などについて話し合う。

 富山駅周辺整備課は「人や車、路面電車が南北を自由に行き来できるようになれば、賑わいが出てくる」と期待している。 (渡辺ゆり)

県と富山市の「富山駅周辺景観デザイン検討委員会」
がまとめたイメージ図
(駅正面から手前に真っすぐ延びるルートが接続した
路面電車の軌道)


▼富山ライトレール アテンダント導入 8月にも  (2010年6月5日『中日新聞』)

 富山ライトレール(富山市)は、早ければ8月にも、路面電車ポートラムの車内外で接客サービスを行う「乗務アテンダント」を導入する。市が4日に発表し た6月補正予算案で、事業委託料835万円を計上した。
 アテンダントは朝と夕方の通勤通学ラッシュ時以外に車内での接客を行う。高齢者や障害者の乗り降りを手助けしたり、観光パンフレットを配って観光案内を したりする計画だ。同社の臨時職員として4人を採用する。

 えちぜん鉄道(福井市)では、2003年からアテンダントを採用し、丁寧な接客で人気を集めている。
 富山ライトレールは「サービスを向上させて気持ちよく乗車してもらい、利用者の増加にもつなげたい」と期待している。

▼累計乗客806万人超 富山ライトレール 開業5周年記念式典  (2011年4月28日『北國新聞』)

 富山駅と岩瀬を結ぶ富山ライトレール(富山市)の開業5周年記念式典は27日、富山市の富山駅北電停前で行われた。開業からの乗客数は806万人を超 え、関係者は安定運行と一層の利用促進に決意を新たにした。
 旧JR富山港線を路面電車化した富山ライトレールは2006年4月29日開業し、累計乗客数は10年度末で806万7,310人。1日平均の乗客数は 4,487人となっている。

 式では同社会長の森雅志富山市長がまちづくりの中核を担う富山ライトレールは沿線住民のライフスタイルを変え、地域経済にも良い影響を与えているとし、 「今後も利用者の満足を考え、安全で確実な運行に努めたい」と述べた。根塚俊彦社長のあいさつに続き、沿線でライトレール活性化に寄与している団体に感謝 状が贈られた。

 開業5周年を記念して「5」をデザインした車両が出発した。感謝状が贈られた個人、団体は次の通り。
 亀谷義光(富山港線を育てる会会長)山口隆志(北陸銀行中島出張所長)菅田益司(富山化学工業社長)富山聴覚総合支援学校、中島連合町内会女性クラブ、 岩瀬天神町2区町内会、板倉利明


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